※現在当サイトでは2014年版~2026年版のランキングデータを集計対象としています。
🏆 代表作
闇に香る嘘 ➔
孫への腎臓移植を試みた村上和久は、検査の結果から適合しないという非情な事実につきつけられる。兄の竜彦に協力を仰ぐものの、頑なに検査を拒絶するその不自然な態度に強い違和感を抱く。中国残留孤児である兄が永住帰国した際、すでに全盲であった和久は彼の顔を直接確認できていなかった。二十七年間信じ続けてきた肉親は果たして本物なのか偽者なのか。全盲の男が命がけで肉親の正体に迫る、緊迫の心理サスペンス。
💡 おすすめポイント・見どころ
視覚を失った主人公が抱く微かな違和感を起点に、歴史の闇と肉親の情愛が絡み合う重層的なプロットが秀逸です。江戸川乱歩賞の歴史においても特筆すべき高い評価を獲得した実績は伊達ではありません。人間のアイデンティティの揺らぎと真実を追い求める執念が、最後の最後まで読者の緊張感を途切れさせない傑作ミステリーです。