『このミステリーがすごい!』非公式サイト 【このミスまとめ】

宇佐美 まこと (うさみ まこと)

掲載作品数
1 作品
最高順位
第 39 位

※現在当サイトでは2014年版~2026年版のランキングデータを集計対象としています。

作風と魅力

地方都市の豊かな自然の裏に潜む言い知れぬ恐怖や、人間の心に巣食う業を、郷愁を誘う美しい筆致でミステリーやホラーとして昇華させます。過去の記憶や因習に囚われた人々の姿を丹念に描き出し、人間の奥底にある暗闇と一筋の救いを鮮やかに浮かび上がらせる深い余韻を持つ作品を手がけています。

🏆 代表作
愚者の毒

愚者の毒 ➔

1985年、上野の職業安定所で出会った葉子と希美は、互いに誰にも言えない暗い過去を隠しながらも深い友情で結ばれていく。しかし、希美の紹介で葉子が家政婦として働き始めた旧家の主が不審な死を遂げたことを契機に、二十年前の1965年に筑豊の廃坑集落で仕組まれた陰惨な殺人劇の因縁が二人を容赦なく襲う。絶望の淵から生まれた罪と転落の連鎖は、果たしてどのような裁きへと行き着くのか。過去の業が現代の命を蝕んでいく、息を呑むような衝撃の傑作ミステリ。

💡 おすすめポイント・見どころ

昭和という時代の暗部が現代にまで冷たい影を落とし続ける、重厚で逃れられない因縁の物語に圧倒されます。貧困や絶望が生み出した悲劇が幾重もの伏線となって絡み合い、ラストに向けて読者を容赦ない結末へと引きずり込んでいく構成は見事の一言。人間の心の底にある弱さと残酷さをこれほどまでに深く描き出したミステリは滅多に出会えないものであり、読後も長く重い余韻が胸に残り続けます。

代表作・シリーズ
  • 誰かがジョーカーをひく(2024年)
  • ボニン浄土(2020年)
  • 愚者の毒(2016年)
主な受賞歴
  • 2017年 第70回日本推理作家協会賞 長編および連作短編集部門受賞(『愚者の毒』)
  • 2006年 第1回幽怪談文学賞短編部門大賞受賞(『るんびにの子供』)

『このミス』歴代ランクイン作品 RANKED WORKS

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