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🏆 代表作
愚者の毒 ➔
1985年、上野の職業安定所で出会った葉子と希美は、互いに誰にも言えない暗い過去を隠しながらも深い友情で結ばれていく。しかし、希美の紹介で葉子が家政婦として働き始めた旧家の主が不審な死を遂げたことを契機に、二十年前の1965年に筑豊の廃坑集落で仕組まれた陰惨な殺人劇の因縁が二人を容赦なく襲う。絶望の淵から生まれた罪と転落の連鎖は、果たしてどのような裁きへと行き着くのか。過去の業が現代の命を蝕んでいく、息を呑むような衝撃の傑作ミステリ。
💡 おすすめポイント・見どころ
昭和という時代の暗部が現代にまで冷たい影を落とし続ける、重厚で逃れられない因縁の物語に圧倒されます。貧困や絶望が生み出した悲劇が幾重もの伏線となって絡み合い、ラストに向けて読者を容赦ない結末へと引きずり込んでいく構成は見事の一言。人間の心の底にある弱さと残酷さをこれほどまでに深く描き出したミステリは滅多に出会えないものであり、読後も長く重い余韻が胸に残り続けます。