狩人の悪夢
犯罪を狩る男として知られる臨床犯罪学者・火村英生と、相棒のミステリ作家アリス。人気ホラー小説家に誘われ、京都・亀岡にある「眠ると必ず悪夢を見る部屋」が存在する屋敷を訪れる。アリスがその部屋に宿泊した翌日、アシスタントの住まう別棟で、右手首のない無残な女性の死体が発見される。悪夢のような惨劇の裏に隠された動機と、犯人が仕掛けた巧妙な罠の正体とは。
💡 おすすめポイント・見どころ
有栖川有栖が得意とする本格ミステリの醍醐味が、不気味なホラー的雰囲気をまといながら展開される充実の長編です。悪夢という心理的モチーフと、残酷な殺害現場に残された物理的な謎の対比が非常に鮮やか。火村とアリスの絶妙なコンビネーションが生み出す安心感と、事件のダークな真相のギャップが読者を強く惹きつけます。