マツリカ・マトリョシカ
💡 誰も入れないはずの美術室で、蝶の標本と密室は再び牙をむく。
廃墟ビルに暮らす謎の美少女・マツリカに命じられ、学校の怪談を調査することになった高校生の柴山祐希。彼は一年生から、二年前に第一美術室で起きた「開かずの扉の胡蝶さん」の未解決事件の噂を聞く。実際にその開かずの扉が開いたとき、中には制服を着せられたトルソーと散らばる蝶の標本があり、再び完全な密室状態の殺人事件が成立していた。犯人として疑われた柴山は、クラスメイトと共に過去と現在の二つの密室の謎に立ち向かう。
💡 おすすめポイント・見どころ
風変わりな美少女と振り回される男子高校生という軽妙なコンビネーションの裏で、極めて本格的で緻密な密室トリックが容赦なく展開されます。学校の怪談という身近な題材をベースにしながら、過去と現在を繋ぐ二つの密室の謎が論理的に解き明かされていくプロセスはスリリングの一言です。青春ミステリー特有の軽快な読みやすさと、本格推理としての本格的な手応えが完璧なバランスで融合した極上のエンターテインメントです。