了巷説百物語
狐狩りの名人であり、凡ての嘘を見破る洞観屋・稲荷藤兵衛。水野忠邦の改革を妨げる者を炙り出す依頼を引き受け江戸へ上った彼は、化け物遣い一味や、中禪寺洲齋という陰陽師と邂逅する。妖物を操り、人心を惑わす敵の正体を突き止めるため、藤兵衛は過去最大の大仕掛けに挑む。下総の地で始まった数奇な縁は、江戸の闇を駆け抜け、やがて凭き物落としの神髄へと到達する。〈巷説百物語〉シリーズ、これまでの因縁と大仕掛けがすべて結実する、堂々の完結編。
💡 おすすめポイント・見どころ
シリーズを通して張り巡らされてきた伏線が、江戸の闇を舞台に壮大なスケールで収斂していく圧倒的な結末に心構えが必要です。人間の業と虚構の裏に隠された真実を暴き出す妖怪変化たちの宴は、読者を究極の知多の境地へと誘います。