乱歩殺人事件――「悪霊」ふたたび
💡 江戸川乱歩の幻の未完作「悪霊」を、天才・芦辺拓が完結させる。
1933年の連載開始直後、乱歩自身が「無力」を告白し未完となった「悪霊」。凄惨な密室殺人、現場に残された不可解な記号、降霊会に集う怪しき人々、そして予言された次なる犠牲者。期待を集めながら断絶した幻の傑作を、芦辺拓が長年の構想を経て完全完結させる。かつて乱歩が描こうとした密室の真相と、なぜ物語は幕を閉じなければならなかったのか。その背後に隠された驚愕の事実を暴き出す、作家の執念と遊び心が交錯する超弩級の書き継ぎミステリ。
💡 おすすめポイント・見どころ
日本探偵小説の開祖が遺した最大のミステリーに、現代の本格ミステリ巧者が真っ向から挑んだ歴史的とも言える挑戦作です。当時の乱歩がなぜ筆を折らざるを得なかったのかという文学的謎までをも物語に組み込むという、重層的な仕掛けに鳥肌が立ちます。昭和モダンの退廃的な空気を纏った、すべてのミステリファン必読の超弩級エンターテインメントです。