羊殺しの巫女たち
山間の早蕨部村で12歳を迎える6人の少女たちは、未年に開催される祭りの巫女に任命される。それは村の繁栄と災厄を司る「おひつじ様」を迎えるための、代々受け継がれた慣習。祭りの日、少女たちは慣習の真の意味を知り、12年後の再会と村の習わしを壊す約束を交わす。そして12年後、24歳になった彼女たちが村に集う中、山で異様な死体が発見される。村に脈々と受け継がれた恐るべき慣習と少女たちの運命が交錯する、衝撃のホラーミステリ。
💡 おすすめポイント・見どころ
幼い日の約束が、時を経て狂気へと変貌する展開には背筋が凍る思いがします。閉鎖的な山村で育まれた因習は、どれほど科学が進歩しようとも拭い去れない根源的な恐怖として読者を圧倒します。彼女たちが守ろうとしたものは何か、あるいは奪われたものは何なのか。物語が進むにつれて浮かび上がる真実は、あまりに残酷でありながらも、読む者の目を逸らさせない力強さを秘めています。ラストに待ち受ける衝撃の結末は、ミステリ好きの期待を鮮やかに裏切るでしょう。