雷龍楼の殺人
💡 繰り返される密室の謎に、少女の執念が挑む。
富山県の孤島・油夜島に建つ雷龍楼。かつて4人が命を落とした密室事件の惨劇は、再び繰り返された。両親を失った少女・外狩霞は、誘拐犯から「完全なる密室」の謎を解かなければ、身を寄せ先のいとこ・穂継を殺すと脅される。穂継が同じ楼で密室殺人事件の容疑者となる中、霞は誘拐犯の言いなりになりながら、命を懸けて孤島に潜む謎に挑む。血塗られた雷龍楼が抱える、2年前の真実と現在の密室トリックとは。
💡 おすすめポイント・見どころ
本格ミステリの醍醐味である「密室」と「孤島」という舞台装置が、これ以上ないほど緊迫感を持って機能しています。少女が誘拐犯の指示を仰ぎながら事件を解くという構図が、物語に独特の切迫感を与えており、読者もまた霞と共に密室の謎に閉じ込められたような感覚を味わえるはず。論理のピースが一つずつ埋まるたびに、読者はただその完成度の高さに唸るしかありません。本格ミステリファンを自称するなら、必読の難攻不落な一冊です。