寿ぐ嫁首 怪民研に於ける記録と推理
友人に誘われ、風変わりな婚礼に参加するため、皿来家を訪れた大学生の瞳星愛。そこは「嫁首様」という屋敷神の祟りを避けるため、「山神様のお告げ」で決まった奇妙な慣習に満ちていた。婚礼の夜、愛は花嫁行列に付き添う謎の花嫁姿の人影を目撃する。そして披露宴を目前に控え、嫁首様を祀る巨大な迷路のような「迷宮社」内で、奇怪な死体が発見される。怪異民俗学研究室、通称「怪民研」に出入りし、素人探偵として数々の謎に挑んできた愛は、皿来家分家の四郎と共に、この不可解な事件の真相へと迫る。
💡 おすすめポイント・見どころ
異形な風習と血縁の因縁が複雑に絡み合い、読者を逃げ場のない迷宮へと誘い込みます。怪異なのか、それとも人の手によるものなのか。三津田信三の真骨頂である民俗学的恐怖と純粋な推理の融合を、これでもかと堪能できる一作です。最後のピースが嵌まった瞬間に訪れる衝撃を、その肌で受け止めてください。