墓頭
頭部に双子の死体を埋め込んだ奇異なる宿命を背負い、周囲に死を振りまく男・ボズ。異能の子供たちが集められた施設で育った彼は、仲間たちとの出会いを経て過酷な運命の歯車を狂わせていく。70年代の香港九龍城、80年代のカンボジア内戦を渡り歩き、インド洋の孤島での大量殺戮へと至る道程。底知れぬ孤独と絶望を抱えた男が戦後アジアの激動を駆け抜けた、圧倒的なスケールで描かれる壮大な神話。
💡 おすすめポイント・見どころ
歴史の暗部と人間の業が絡み合う、圧倒的な熱量とエネルギーに満ちた大河小説です。アジアの混沌とした時代背景を舞台に描かれるボズの生き様は、美しさと残酷さが同居する異形の神話を読んでいるかのような強烈な印象を残します。一筋縄ではいかない群像劇の深みと、読む者の魂を揺さぶる圧倒的な筆力に、ただただ圧倒されること間違いありません。