女王
💡 東京大空襲の記憶と邪馬台国の謎が、ひとつの死へと収斂する。
戦後生まれの荻葉史郎の脳裏には、なぜか東京大空襲の生々しい記憶が刻まれていた。彼を診察した精神科医の瓜木は、その男と空襲の最中に出会っていたという奇妙な記憶を思い起こす。一方、史郎の祖父である古代史研究家が旅先で不審な遺体となって発見され、一族の運命が狂い始める。瓜木は史郎夫婦と共に祖父の足跡を辿る旅に出るが、そこには魏志倭人伝に隠された邪馬台国の途方もない謎が立ちはだかっていた。
💡 おすすめポイント・見どころ
東京大空襲から古代の邪馬台国に至るまで、時空を超えた壮大な歴史のミステリーが男女の情愛と複雑に絡み合います。どこへ連れて行かれるのか分からない圧倒的なスケール感と、連城ミステリならではの緻密な構成に圧倒される。読書の醍醐味のすべてが凝縮された、文字通りの大作ロマンです。