黒野葉月は鳥籠で眠らない
十五歳の少女にわいせつな行為をしたとして二十一歳の元家庭教師が逮捕された。被疑者の大学生は本心を語らず、頭を抱える新米弁護士の前に被害者の高校生である黒野葉月が現れる。やがて少女は途轍もない行動を起こし、法の奥深くへ分け入る弁護士コンビが四つの秘密を知る。加害者も被害者も何かを隠している連作リーガルミステリ。
💡 おすすめポイント・見どころ
絶対に欲しいものが決まっている人間の放つ冷徹なまでの狂気と執念に、一気に背筋が凍る思いがします。新米弁護士と先輩のコンビが挑む事件の裏側で、相談者たちがひた隠しにする真実が少しずつ剥ぎ取られていく構成の妙。法廷劇の枠にとどまらず、人間の業の深さまで鋭く抉り取る実力派新人の筆力は、すべてのミステリ読者の心を強烈に揺さぶるはずです。