虚の聖域 梓凪子の調査報告書
元警察官の探偵・梓凪子に舞い込んだのは、犬猿の仲である姉の息子・輝也の不審死をめぐる調査依頼。警察は自殺と断定するものの、捜査の最中に凶器を持った男たちから襲撃を受けたことで事件の裏に隠された闇が確実なものとなる。責任を逃れようとする教師、何かを隠す家族、不可解な行動をとる同級生。すべての鍵は、人々がひた隠しにする心の聖域に潜んでいた。
💡 おすすめポイント・見どころ
学校という閉ざされた空間が持つ特異な息苦しさと、人間関係の澱をリアルにえぐり出す元警察官ならではの視点が光る。すべての登場人物が心に隠し持つ秘密の聖域が、ラストの一行で鮮やかに反転するカタルシスはミステリーファン必読。