倒叙の四季 破られたトリック
💡 完全犯罪を企てた殺人者たちの、隠された「たった一つのミス」を見抜け。
懲戒免職処分を下された元警視庁の敏腕刑事が遺した、完全犯罪の手口を網羅した禁断の裏ファイル「完全犯罪完全指南」。その邪悪な教本を手に入れた4人の殺人者たちは、「春は縊殺」「夏は溺殺」「秋は刺殺」「冬は氷密室で中毒殺」という四季それぞれの季節に合わせた精緻な完全犯罪を目論む。心証はどれほど黒くとも、決定的な物証さえ与えなければ法網を逃れられると確信し、冷徹な偽装工作を実行する犯人たち。警視庁捜査一課の海埜刑事が、彼らの残したわずかなほころびをいかにして暴いていくのかを描く倒叙ミステリーの意欲作。
💡 おすすめポイント・見どころ
犯行の一部始終をあらかじめ読者に提示しながら、名刑事がいかにして犯人の築き上げた鉄壁のアリバイと偽装を切り崩していくかを描く、本格ミステリーの王道・倒叙形式の醍醐味を極限まで堪能できます。犯人たちが練りに練った狡猾なトリックと、それに立ち向かう捜査陣の知恵比べのプロセスは、ミステリーファンの脳髄を激しく刺激するスリリングな知性戦です。読者自身も現場に残された微細な「物証」の謎に挑みながら、犯人たちの犯したたった一つの致命的なミスを見つけ出す快感を存分に味わってください。