爆発物処理班の遭遇したスピン
💡 この面白さ、解除不能。
鹿児島県の小学校やホテルの酸素カプセル、さらには沖縄の米軍基地にまで相次いで仕掛けられた謎の爆弾。量子力学が深く関与するこの不可解な事件に挑む爆発物処理班が遭遇した、現実の枠組みを揺るがす異常な事態。常軌を逸した仕掛けと、予測不能な展開が連鎖していく。ミステリとSF、そして怪物の要素が融合し、読む者を前人未到の知的興奮へと誘う圧倒的短編集。
💡 おすすめポイント・見どころ
量子力学とテロリズムが交錯する表題作をはじめ、ジャンルの境界線を軽々と踏み越えていく作家の卓越した筆力が全編にみなぎっています。短編という限られた枠組みの中に、世界を根底から覆すような異質なアイデアと圧倒的な密度が凝縮されています。安全な日常が一瞬にして怪物的な非日常へと変貌する恐怖と快感を同時に味わえる、まさに脳髄を揺さぶられるような読書体験がここにあります。