ローズマリーのあまき香り
💡 死んだはずの踊り子は、なぜ舞台の上で踊り続けたのか。
1977年10月、ニューヨークのバレエシアターで上演中の舞台裏で、世界的人気を誇る生きる伝説のバレリーナ・クレスパンが専用控室で撲殺された。警察の調べで休憩中の犯行と判明するも、観客たちは三幕以降も彼女が踊り続けていたと証言する。物理的に不可能極まりない密室殺人の謎に、名探偵・御手洗潔が鮮やかに挑む。
💡 おすすめポイント・見どころ
「死体が踊った」というあまりにも不気味で不可能犯罪的な状況設定に、誰もが心を鷲掴みにされるはず。巨匠・島田荘司が放つ本格ミステリの真骨頂がここにあります。美しくも狂気に満ちた舞台美術の描写と、名探偵・御手洗潔の圧倒的な推理力が生み出す化学反応は圧巻の一言。論理の飛躍と美しさが奇跡的なバランスで融合した極上の芸術作品です。