黄土館の殺人
💡 名探偵不在の土壁の向こうで、連続殺人の歯車が狂い出す。
土砂崩れで孤立した荒土館。地震により復讐相手の住む館へ辿り着けず途方に暮れていた犯人は、土砂の向こうから聞こえる女の声に導かれ、交換殺人を持ちかけられる。一方、その頃、大学生の僕は旅行先で名探偵・葛城と離れ離れになり、同じ荒土館へ宿泊することに。名探偵不在の状況下、孤高の芸術一家を襲う容赦ない連続殺人。限られた犯行の可能性と、閉ざされた空間で次々と犠牲者が重なる惨劇。僕は葛城の推理なしに、この地獄から生き延びることができるのか。
💡 おすすめポイント・見どころ
名探偵が不在という絶望的な状況下で、一般人の主人公が連続殺人の謎に挑まざるを得なくなるという、極限のサスペンス構造が光ります。土砂崩れで閉ざされた館という古典的設定に、現代的なひねりを幾重にも利かせた驚愕の本格ミステリです。