切断島の殺戮理論
国家に隠匿された地図にない島、鳥喰島。江戸時代に囚人の流刑地とされたその孤島には、身体を切断する成人儀礼を始めとする奇習を存続させる鷲族と鴉族が存在していた。現地調査に赴いた帝旺大学の文化人類学研究会は、欠落を美と見做す閉鎖世界に足を踏み入れる。そこで発生した連続殺人は無計画の連鎖か、それとも緻密に計算された虐殺か。
💡 おすすめポイント・見どころ
文化人類学という知的なアプローチと、おぞましい孤島の奇習が見事に融合した本格ミステリーの怪作。閉ざされた空間で繰り広げられる連続殺人の背後に隠された論理の歪みは、読者の知的好奇心を容赦なく刺激します。人間の信仰と狂気が交錯する果てに暴かれる異形の真実は、一度足を踏み入れたら二度と抜け出せない強烈な読書体験をもたらします。