籠の鸚鵡
バブル景気に沸く1980年代半ばの和歌山を舞台に、ヤクザ、ホステス、不動産業者らの欲望と計算が複雑に絡み合う。情事と裏切りの果てに二つの巧妙な殺人が実行され、彼らは取り返しのつかない地点へと追い詰められていく。
💡 おすすめポイント・見どころ
バブル期の狂騒が生み出した人間のむき出しの欲望と冷徹な殺意が、圧倒的な筆力で浮き彫りにされます。怒濤のように押し寄せるスリルと、静謐な思索が高度に交錯するプロットの妙にはただただ脱帽するばかりです。人間の暗部に真っ向から切り込んだ、著者新たな到達点を示す重厚なクライム・ノヴェルです。