歌われなかった海賊へ
1944年、ナチス支配下のドイツ。父を処刑され行き場を失った少年ヴェルナーは、反抗の証を掲げる「エーデルヴァイス海賊団」の少女たちと出会う。ヒトラー・ユーゲントによる統制下、彼らは体制に牙を剥く。やがて線路の先で目撃した、究極の悪の正体。人間としての尊厳をかけて彼らがとった行動とは。戦争の狂気の中、抵抗の火を燃やし続けた少年少女の軌跡。本屋大賞を受賞した著者が、歴史の闇に埋もれた真実に光を当てる。魂を震わせる感動の長編。
💡 おすすめポイント・見どころ
歴史の波間に消えていった少年少女たちの闘争を、鮮烈なまでに描き出しています。ナチスという絶望的な権力に対して、あえて抗う若者たちの姿には、読んでいるだけで胸が熱くなります。「究極の悪」を目撃した後の彼らの決断が、戦争という悲劇の中でひと際強く光り輝きます。