後妻業
妻に先立たれた後期高齢者の耕造は、六十九歳の小夜子と同居を始めた矢先に脳梗塞で倒れ重体に陥る。しかし裏で小夜子は、結婚相談所を営む前科持ちの男・柏木と結託していた。耕造の娘たちは小夜子の背後に渦巻く黒い疑惑と、繰り返される不審な死の影に気づく。欲にまみれた人間たちが繰り広げる、恐るべき後妻業の実態。
💡 おすすめポイント・見どころ
人間の底知れぬ欲と悪意を、圧倒的なリアリティとユーモアを交えて暴き出す犯罪小説の傑作です。身近に忍び寄る巨悪の構造を鋭く抉りつつ、関西特有のリズミカルな会話劇で一気に読ませる筆力はさすがの一言。綺麗事では済まされない人間の業と、コンゲームの爽快感を同時に味わえる贅沢な一冊です。