おれたちの歌をうたえ
元刑事の河辺のもとにかかってきた一本の電話。それは40年前の真っ白な雪と死体の記憶、そして封印していたはずの過去を呼び覚ます。友が遺した暗号に導かれ、チンピラの茂田とともに真相を洗い始めた男たちは、隠蔽されてきた恐るべき真実へとたどり着く大人のための大河ミステリー。
💡 おすすめポイント・見どころ
かつて私たちが置き去りにしたはずの記憶のトゲが、時間を経て深く突き刺さるような重厚な余韻を残す大人のミステリーです。過去の未解決事件と現在の登場人物たちの人生が複雑に絡み合い、一歩進むごとに新たな事実が浮かび上がる構成は息もつかせぬほどスリリング。ただの謎解きにとどまらず、人間の業や剥き出しの感情をリアルに描き切る呉勝浩の圧倒的な人間描写に、ページをめくる手が震えるほどの熱量を体感できます。