可燃物
群馬県警利根警察署管内で発生した謎めいた遭難死亡事故。現場の状況証拠は犯人を指し示しながらも、凶器の行方と密室の謎を解く鍵を完全に隠していた。さらに遊歩道に遺棄されたばらばら遺体事件や、住宅街を震え上がらせる連続放火事件が次々と発生する。周囲から疎まれながらも卓越した捜査能力を持つ葛警部は、事件の底流に潜む見えざる共通項をたぐり寄せる。
💡 おすすめポイント・見どころ
圧倒的な推理の精度でミステリー界の頂点に君臨し続ける著者が、新たな名刑事の姿を通じて人間の業を鋭く暴き出します。派手なアクションはなくとも、地道な聞き込みと卓越した洞察力だけで真相に迫るプロセスは、まさに本格ミステリーの醍醐味そのもの。論理を積み上げる快感と、読者の予想を裏切る深い人間ドラマが融合した珠玉の警察小説です。