殺人鬼がもう一人
💡 平穏なベッドタウンの裏で、悪意の歯車が静かに狂い出す。
かつて連続殺人事件の舞台となったのどかなベッドタウンで、放火殺人と空き巣被害が相次ぎ警察署が慌ただしく動き出す。さらに町一番の名家の生き残りがひったくりに遭う大事件が発生し、生活安全課の捜査員である砂井三琴が捜査の命を受ける。アクの強い住民たちが息を潜める町を舞台に、連鎖する謎がそれぞれの思惑を絡めながら静かに加速していく。
💡 おすすめポイント・見どころ
日常の裏にひそむ悪意とユーモアが絶妙なバランスで同居する、唯一無二の地方都市ミステリー。個性豊かすぎる登場人物たちが繰り広げる会話劇の軽妙さと、一筋縄ではいかない事件の裏側のギャップにページをめくる手が止まりません。平穏な町が少しずつ狂気を帯びていく過程の描写が見事で、読後には確かな余韻が残ります。