王とサーカス
元新聞記者の太刀洗万智は海外旅行特集の取材でネパールを訪れ、王宮での国王一家殺害事件に遭遇する。ジャーナリストとしての本能から独自取材を開始した彼女の前に、一つの不審な死体が転がり込む。この死は自身の取材に起因するものなのか。疑問と苦悩の果てにたどり着く痛切な真実。
💡 おすすめポイント・見どころ
平穏な異国での観光が一転して凄惨な事件の舞台へと変わる恐怖と、ジャーナリズムの倫理を鋭く問う本格ミステリ。不可解な死の謎を追う主人公の葛藤を通じて、伝えることの残酷さと責任が鮮烈に描き出される。重厚なドラマ性と謎解きのカタルシスが見事に融合した傑作。