皇帝と拳銃と
💡 犯人の視点から始まる、計算し尽くされた極上の知能戦。
周到に計画された完全犯罪の計画に微塵の隙もないはずだった犯罪者たちの前に、死神を思わせる風貌の冷徹な警部が立ち塞がる。大学教授、推理作家、劇団演出家といった知性派の犯罪者たちが仕掛ける罠を、鋭利な推理によって次々と見破っていく。刑事コロンボの系譜を色濃く継ぐ、一筋縄ではいかない倒叙ミステリの四つの競演。
💡 おすすめポイント・見どころ
犯人の視点から物語が始まり、名警部がいかにしてその綻びを暴いていくかを描く倒叙ミステリの醍醐味が詰まっています。倉知淳ならではの巧みな心理描写と、論理の積み重ねによって追い詰められていく犯人たちの焦燥感が鮮やかに描かれています。知恵と知恵のぶつかり合いが生み出す緊迫感を、じっくりと味わい尽くせる贅沢な短篇集です。