バラバラ屋敷の怪談
💡 殺人鬼、少女霊、古の神。ミステリ×怪談四編が紡ぐ戦慄の事件簿。
八人の女性を解体した「バラバラ屋敷」。犯人の死後、施錠された家から生首が発見されるという不可能犯罪が発生する。怪談作家・呻木叶子は民俗学の手法で事件に介入するが、そこでは四人までの幽霊しか目撃されないという不可解な現象が待ち受ける。博物館の少女霊、古墳の石像、異界への駅。恐怖と論理が交錯する四編の連作集。第十七回ミステリーズ!新人賞を受賞した新鋭が、怪談の怪異をミステリのロジックで追い詰める。理不尽な恐怖が、鮮やかな謎解きとともに解体されていく。
💡 おすすめポイント・見どころ
怪談と本格ミステリという相反する要素が見事に融和した、非常に稀有な短編集です。おどろおどろしい幽霊譚の裏側に、冷徹なまでのパズルが組み込まれている構成は秀逸。民俗学的なアプローチも説得力があり、ただ怖いだけではない、物語としての知的な満足感に満ち溢れています。