上海灯蛾
💡 欲望と裏切りが渦巻く魔都で、男たちは破滅を夢見る。
1934年、繁栄と悪徳が渦巻く「魔都」上海。成功を夢見て渡ってきた日本人の青年・吾郷次郎の許を、熱河省産の極上の阿片と芥子の種を持った謎めいた日本人女性・ユキヱが訪れる。阿片の売買を手始めに、上海の裏社会を支配する青幇の知己を得た次郎は、やがて抜け出せない泥沼のような抗争の渦中へと足を踏み入れていく。
💡 おすすめポイント・見どころ
欲望と裏切りが支配する混沌の都を舞台に、一獲千金を狙う男の生きざまを鮮烈に描き出した極上のピカレスク・ロマン。当時の上海の退廃的な空気感や、暗躍する者たちの生々しい息遣いが緻密な筆致で立体的に浮かび上がります。栄光と破滅の狭間を駆け抜ける男たちの行く末から、一瞬たりとも目を離すことができない圧倒的な熱量を秘めた力作です。