涙香迷宮 ➔
明治の巨人・黒岩涙香が遺した至難の暗号に、IQ208を誇る天才囲碁棋士・牧場智久が挑む。いろは四十八文字を重複なく使い切ることで成立する「いろは歌」四十八首に秘められた、空前絶後の大暗号。その難解な謎を解き明かしたとき、日本語という言語が持つ圧倒的な構造の美しさと奇跡の全貌が浮かび上がる。
日本語の遊び心と技巧の極致である「いろは歌」を素材に据えた、前代未聞の言語ミステリ。論理的な謎解きの快感はもちろんのこと、言葉の深遠な可能性と美しさを改めて思い知らせてくれる構成は圧巻のひと言。知的好奇心をこれ以上なく刺激される贅沢な体験がここにある。