『このミステリーがすごい!』非公式サイト 【このミスまとめ】

石川 智健 (いしかわ ともたけ)

掲載作品数
1 作品
最高順位
第 8 位

※現在当サイトでは2014年版~2026年版のランキングデータを集計対象としています。

作風と魅力

経済学や暴力団社会などダークでリアリティ溢れるテーマを緻密に描き出す、社会派エンターテインメントの旗手です。東洋大学文学部を卒業後、会社勤めのかたわら執筆活動を続け、第2回ゴールデン・エレファント賞大賞を受賞した『グレイメン』で小説家として華々しくデビューを果たしました。その後も『エウレカの確率』シリーズや『60 誤判対策室』など、専門知識を駆使した緊迫感あふれる良質なミステリを次々と世に送り出しています。

🏆 代表作
エレガンス

エレガンス ➔

東京大空襲が激化する1945年1月。警視庁写真室の巡査・石川光陽は、戦禍の街並みや事件現場をフィルムに収める任務に就いていた。当時、洋装姿の女性四名が連続で首吊り自殺を遂げる「釣鐘草の衝動」が世間を騒がせていた。ある日、連続首吊り事件の再捜査命令が下り、光陽は鑑識の第一人者・吉川澄一と組むことに。自殺説に傾く光陽に対し、吉川は他殺を疑う。激しさを増す空襲の中でも必死の捜査を続ける二人は、統制下でも美しくありたいと願う女性たちの気高い思いと、事件の奥に潜む真実へと迫っていく。

💡 おすすめポイント・見どころ

戦時下の混沌において、なぜ人は個人の殺人に固執するのかという重い問いが、本書を貫いています。写真室勤務という特異な立場から警視庁の深層に切り込む視点が、物語に得も言われぬ緊張感を与えています。美しくありたいという女性たちの願いと、統制下の社会とのコントラストが美しくも悲しいです。空襲という圧倒的な暴力の前で、個別の罪を糾弾し続ける二人の刑事の姿は、今の時代にこそ強く響きます。歴史の隙間に眠る真実を掘り起こした、深みのある人間ドラマです。

代表作・シリーズ
  • アクトアップ 警視庁暴力班(2024年11月)
  • 警視庁暴力班(2023年4月)
  • エウレカの確率 経済学捜査と殺人の効用(2020年2月)
主な受賞歴
  • 2012年 第2回ゴールデン・エレファント賞大賞(『グレイメン』)

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