『このミステリーがすごい!』非公式サイト 【このミスまとめ】

志水 辰夫 (しみず たつお)

掲載作品数
1 作品
最高順位
第 27 位

※現在当サイトでは2014年版~2026年版のランキングデータを集計対象としています。

作風と魅力

散文詩のように美しく叙情的な文体と、人間の孤独や哀切を骨太に描き出すハードボイルドな世界観で多くの熱狂的ファンを持つ小説家です。公務員やフリーライターを経て『飢えて狼』で鮮烈なデビューを果たし、日本冒険小説協会大賞を受賞してベストセラーとなった『行きずりの街』など、独自の文体美が光る作品群で高い評価を得ています。

🏆 代表作
負けくらべ

負けくらべ ➔

認知症患者の心を開く天才的な介護士・三谷孝。ギフテッドとしての知能を持ちながら、内閣情報調査室に協力する顔も持つ彼は、平凡な隣人として静かに生きる。ある時、大企業傘下のIT起業家・大河内牟禮と出会い、一族の権力争いと巨額の富にまつわる抗争に巻き込まれる。金と欲に支配された傲慢な老人と、そこから脱却を狙う若者の衝突。人の心に寄り添う介護士の静かな戦いが、欲望の渦中でいかなる結末を迎えるか。老いと闘い、己の誇りを貫く、魂のシルバーハードボイルド。

💡 おすすめポイント・見どころ

八十代を超えてなお進化を続ける作家の、円熟味を極めた筆致に心を撃ち抜かれます。派手なアクションではなく、静かな日常のやり取りの中に鋭い人間洞察が詰め込まれており、読み進める手が止まりません。人生の逆説や孤独を淡々と、かつ温かく描き出す手腕には、ただただ深い敬意を抱かされます。

代表作・シリーズ
  • 行きずりの街(1990年)
  • 裂けて海峡(1983年)
  • 飢えて狼(1981年)
主な受賞歴
  • 1992年度 このミステリーがすごい!第1位(『行きずりの街』)
  • 1990年 第10回日本冒険小説協会大賞受賞(『行きずりの街』)

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