開化鐵道探偵
明治十二年、鉄道建設が進む京都と大津の間で、逢坂山トンネルの工事を巡る不可解な事故が多発する。鉄道局からの依頼を受け、調査に乗り出した元八丁堀同心の草壁賢吾と鉄道局の若者たち。しかし現場の最寄り駅で、工事関係者が不審な死を遂げる事件が発生し、開発を進める側と職を奪われた業者たちの対立が激化していく。
💡 おすすめポイント・見どころ
明治という文明開化の息吹が残る時代背景と、本格ミステリの構造が見事に融合した意欲作!鉄道建設という当時の最先端事業を舞台に繰り広げられる、一筋縄ではいかない事件の真相に引き込まれます。一癖ある元同心コンビの軽妙なやり取りや、当時の空気感をリアルに伝える描写の妙が光る、鉄道ミステリの新境地です。