雨の日も神様と相撲を
💡 カエルの神様と挑む相撲勝負の裏で、冷徹な死体が転がる。
幼少期から相撲一筋の人生を送ってきた少年は、ある田舎町への転校を機に、カエルの神様が手厚く崇められている奇妙な村の秘密に直面する。村を治める一族の少女と人語を話すカエルに出会い、その圧倒的な知見を見込まれた彼は、外来種のカエルとの異種格闘技戦とも言うべき相撲勝負の参謀を引き受けることになる。しかし、その裏で隣村では不穏な死体が発見され、のどかな村を舞台にした神事と殺人事件が複雑に絡み合い、予想もしない危険な方向へと転がり始める。
💡 おすすめポイント・見どころ
「カエルの神様と相撲をとる」という一見するとシュールでコミカルな導入でありながら、本格ミステリーとしての重厚な謎解きが完璧に同居している手腕に驚嘆させられます。個性豊かすぎるキャラクターたちが繰り出すユーモアあふれる会話劇の裏で、着実に積み上げられていく論理的な推理と事件の真相は、エンターテインメント小説の醍醐味を極限まで体現しています。笑えて、驚けて、最後には爽やかな感動が残る極上の青春ミステリーの傑作です。