本と鍵の季節
高校二年の図書委員を務める堀川次郎と、快活で皮肉屋な松倉詩門。利用者の少ない放課後の図書室で静かに当番をこなす彼らのもとに、ある日、図書委員を引退した先輩女子が訪ねてくる。亡くなった祖父が遺した開かずの金庫の鍵の番号を探り出してほしいという依頼をきっかけに、男子高校生二人が日常の謎に挑む全六編の物語が幕を開ける。
💡 おすすめポイント・見どころ
米澤穂信が贈る、爽やかでありながらどこかビターな味わいの青春図書室ミステリの傑作!日常の小さな謎を解き明かす二人の男子高校生の絶妙な距離感と会話劇が実に魅力的です。ただの謎解きにとどまらない、若者たちの秘めた感情や苦みが鮮やかに描かれています。読後には温かな余韻と心地よい切なさがじんわりと広がる素晴らしい一冊です!