『このミステリーがすごい!』非公式サイト 【このミスまとめ】

虚ろな十字架
2015年版 第19位 36 点

虚ろな十字架

一人娘を殺害した犯人に死刑判決が下された後、離婚に至った中原道正と小夜子夫妻。数年後、今度は小夜子が何者かに刺殺され、犯人の町村が自首してくる。中原は、死刑を望む小夜子の両親の相談に乗るうち、妻が生前犯罪被害者遺族の立場から死刑廃止反対を強く訴えていたことを知る。一方、犯人である町村の娘婿・仁科史也もまた、家族の縁を切るよう実母から執拗に迫られており……。司法と人間の業を問う東野圭吾の意欲作。

💡 おすすめポイント・見どころ

「加害者の家族」と「被害者の遺族」、そして「死刑制度」という重すぎるテーマを真正面から捉えた東野圭吾の筆力が冴えわたります!誰もが正義を信じ、誰もが苦悩する登場人物たちのリアルな葛藤に、読者自身も正解のない問いを突きつけられます。単なる犯人捜しを超えた深い社会的メッセージが胸に突き刺さり、読み終えた後も重い余韻と強烈な問いかけが心に残り続ける骨太な社会派ドラマ。

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