やっと訪れた春に
二人の藩主を擁する特殊な橋倉藩。割れて当然の藩政を死守するため重すぎる密命を課された、齢六十七の近習目付である長沢圭史と団藤匠。次期藩主の急逝により藩主が一本化されようやく平和が訪れようとした矢先、二人の藩主の幕引きを図った藩の重鎮が何者かによって暗殺される。
💡 おすすめポイント・見どころ
老いてなお過酷な宿命に翻弄される男たちの生き様を、鮮烈な筆致で描き切った著者渾身の時代ミステリー!一筋縄ではいかない複雑な藩の内部事情と、そこに隠された陰謀を暴き出す推理の過程が実にスリリングです。重厚な人間ドラマと歴史の妙味が凝縮された傑作。