オーブランの少女
比類なく美しい庭園オーブランの女管理人が殺害された事件。狂気に冒された謎の老婆による犯行動機も分からぬまま、今度は管理人の妹までが命を絶ちます。遺された彼女の日記を手にした作家の「私」がたどり着いた、オーブランの恐ろしくも切ない過去とは。楽園の崩壊に隠された驚愕の真相を描き出す、第7回ミステリーズ!新人賞佳作の表題作を含むデビュー短編集。
💡 おすすめポイント・見どころ
美しさと残酷さが同居する独特の世界観と、鮮烈な筆致で描かれるミステリとしての切れ味が強烈なインパクトを残します。「少女」という謎をテーマに、異なる時代と場所を切り取った短編の完成度は新人離れした見事さ。読者の予想を裏切るどんでん返しと、胸を打つ哀切な余韻がいつまでも心に残る、見逃せない才能の原点です。