ゴールデン街コーリング
本好きが集まる「日本冒険小説協会公認酒場」のバーでアルバイトとして働く坂本は、充実した日々を送りつつも店主の横暴さに不満を抱いていた。そんな折、ゴールデン街で放火未遂事件が発生し、親しくしていた常連客が何者かに殺害される。失意と怒りの中、坂本は自らの手で犯人を突き止めるべく危険な捜査に立ち上がる。
💡 おすすめポイント・見どころ
かつての新宿ゴールデン街が持つ、むせ返るような熱気とヒリヒリする空気が紙面から生々しく立ち上ってきます。文学への愛が溢れる日常の描写から、突如として暗い犯罪の影へと引きずり込まれる緩急の妙が見事。若者の苦悩と成長をハードボイルドな筆致で描き切った、魂を揺さぶる珠玉の長編小説です。