抵抗都市
💡 ロシア統治下の東京で、警察官の矜持を懸けた孤独な戦いが始まる。
日露戦争に敗北し、終戦から11年が経過した大正5年の東京。ロシア統治下にある帝都で、身元不明の変死体が発見される。警視庁の特務巡査・新堂と西神田署の巡査部長・多和田は捜査に乗り出すが、直ちに高等警察とロシア統監府保安課の介入を受ける。ひとつの死体の背後に隠された、国を揺るがすほどの巨大な陰謀の真相を暴くため、二人の刑事は警察官としての矜持を賭けて奔走する。
💡 おすすめポイント・見どころ
もしも日本が日露戦争に敗北していたら——という歴史のもしもを描き出した、重厚にして圧倒的な歴史改変警察小説の傑作です。ロシアの支配下という息苦しい体制の中で、なおも正義と誇りを失わずに事件の真相を追う刑事たちの姿は、読む者の魂を強く揺さぶります。緻密な時代考証と緊迫感あふれるサスペンスが融合した、著者真骨頂の重厚なドラマを堪能できます。