蟻の棲み家
東京都中野区で若い女性が射殺される遺体が相次いで発見された。フリーの事件記者・木部美智子は、自身が追っていた企業恐喝事件とこの連続殺人事件の間に、思いがけないつながりがあることに気づく。さらに第三の殺人を予告する脅迫状が届き、事件は不穏な様相を帯びて大きく動き出していく。社会の暗部をえぐり出す傑作ノワール。
💡 おすすめポイント・見どころ
貧困の連鎖や崩壊した家族関係など、現代社会が抱える歪んだ暗部を容赦なくえぐり出す硬派なストーリーテリングが光ります。一見無関係に見える事件同士が一本の線で結ばれる瞬間のカタルシスは圧倒的。周到に張り巡らされた伏線が回収されていくスリルと、人間の業をリアルに描いた重厚な読後感を心ゆくまで味わえます。