処刑までの十章
ある日突然、ひとりの平凡な男が姿を消した。弟の直行は、土佐清水での放火殺人事件や、寺で相次ぎ見つかるバラバラ死体が兄の失踪に関係していると直感し、高知へと急ぐ。真相に迫るほどに嘘を重ねる義姉に翻弄されながらも、真実を求めて迷路のような事件の深部へと足を踏み入れていく。交錯する愛と嘘の果てにあるものとは。
💡 おすすめポイント・見どころ
名手・連城三紀彦が闘病生活の果てに遺した、執念の大長編ミステリ!禁断の愛と鮮やかな人間ドラマが織りなす「連城マジック」の極みが全編にみなぎっています。巧妙に張り巡らされた嘘と真実の迷宮に迷い込んだかのような、圧倒的な没入感がたまらない。静かな熱量をたたえた文章の端々から、作家の魂の叫びが聞こえてくるような記念碑的傑作です。