血の轍
妻の不倫現場を冷徹に凝視させられるという屈辱を経て、冷徹な公安捜査員として鍛え上げられた男。一方、組織の冷酷な差し金によって愛娘を失った理不尽な恨みを胸に、刑事部で泥臭く生きる男。かつては固い絆で結ばれた盟友だった二人が、国家を揺るがす大事件の発生を契機として再び運命の交差点を迎える。組織の論理と個人の宿命が激しくぶつかり合う中で、男たちが下す決断の行方とは──。
💡 おすすめポイント・見どころ
組織の論理に翻弄されながらも己の正義を貫こうとする男たちの生きざまが、圧倒的なリアリティと緊迫感をもって描かれています。かつての盟友が敵味方に分かれて対峙する重厚なプロットは、ページをめくる手を止めさせないほどの磁力を放ちます。警察組織の裏側に切り込む相場英雄氏の真骨頂が味わえる骨太な社会派ミステリ。男たちの執念が激突するクライマックスの壮絶さは必見です!