(仮)ヴィラ・アーク 設計主旨
断崖に建つ奇妙な館「ヴィラ・アーク」に招かれた川津たちを待ち受けていたのは、楽しい旅の終わりを告げる不穏な影だった。消えた黒猫を探すうちに行者不明者が続出し、ついには轟音とともに爆発が起こる。建築の設計に隠された恐るべき秘密とは一体何なのか?館の謎が紐解かれたとき、物語は本格ミステリーから社会派ドラマへと鮮やかにその姿を変える。
💡 おすすめポイント・見どころ
建築物の構造そのものをトリックの核に据えた本格ミステリーとしての美しさが秀逸!物語の後半で一気に社会派の顔へと変貌を遂げるアクロバティックな展開に、ページをめくる手が止まりません。江戸川乱歩賞最終候補作というのも納得の、知的興奮と重厚なドラマを同時に味わえる贅沢な構成。