いくさの底
戦火が静まったビルマの村に急遽配属された警備隊。しかし駐屯初日の夜、何者かによって少尉が迷いなく一刀のもとに斬り捨てられる。敵性住民の存在が疑われるものの、組織はその死を徹底して隠蔽し、幾重もの嘘で塗り固めていく。善悪の境界線を軽々と飛び越えた殺人者が綴る告白が、読む者の心を容赦なく揺さぶる。
💡 おすすめポイント・見どころ
戦争という極限状態が生み出した闇を鋭くえぐる、圧倒的な戦争ミステリの金字塔!綺麗事では片付けられない人間の本質が生々しく描かれ、静かな狂気をはらんだ筆致に圧倒されます。事件の謎解きという枠組みを超えて、読者に強烈な問いかけを残す、魂を揺さぶる重厚な人間ドラマがここにあります。