『このミステリーがすごい!』非公式サイト 【このミスまとめ】

このミステリーがすごい!2020年版『KONOMYS』 2020 Edition

このミステリーがすごい!2020年版

このミステリーがすごい!2020年版 国内編ランキング(1位⇒39位)を、あらすじや得点などの情報と併せて掲載しています。
奥付表記で2018年11月~2019年10月に発行されたミステリー作品が対象です。
アンケート回答者(国内73名)が選出した作品について、以下の配点により集計しています。
点数が20点に満たない作品はランキング対象外となります。
【1位】10点 / 【2位】9点 / 【3位】8点 / 【4位】7点 /【5位】6点 / 【6位】5点

< 前年(2019年版) 翌年(2021年版) >

  • 第1位 ⇒ 第10位

    第1位第1位medium 霊媒探偵城塚翡翠(172点)


    著者:相沢沙呼

    推理作家として難事件を解決してきた香月史郎は、心に傷を負った女性、城塚翡翠と出逢う。
    彼女は霊媒であり、死者の言葉を伝えることができる。
    しかし、そこに証拠能力はなく、香月は霊視と論理の力を組み合わせながら、事件に立ち向かわなくてはならない。
    一方、巷では姿なき連続殺人鬼が人々を脅かしていた。
    一切の証拠を残さない殺人鬼を追い詰めることができるとすれば、それは翡翠の力のみ。
    だが、殺人鬼の魔手は密かに彼女へと迫っていたー。
    (「BOOK」データベースより)

    第2位第2位ノースライト(165点)


    著者:横山秀夫

    一級建築士の青瀬は、信濃追分へ車を走らせていた。
    望まれて設計した新築の家。
    施主の一家も、新しい自宅を前に、あんなに喜んでいたのに…。
    Y邸は無人だった。
    そこに越してきたはずの家族の姿はなく、電話機以外に家具もない。
    ただ一つ、浅間山を望むように置かれた「タウトの椅子」を除けば…。
    このY邸でいったい何が起きたのか?
    (「BOOK」データベースより)

    第3位第3位魔眼の匣の殺人(151点)


    著者:今村昌弘

    「あと二日で四人死ぬ」閉ざされた“匣”の中で告げられた死の予言は成就するのか。
    『屍人荘の殺人』待望のシリーズ第2弾!!
    (「BOOK」データベースより)

    第4位罪の轍(136点)


    著者:奥田英朗

    昭和三十八年。北海道礼文島で暮らす漁師手伝いの青年、宇野寛治は、窃盗事件の捜査から逃れるために身ひとつで東京に向かう。
    東京に行きさえすれば、明るい未来が待っていると信じていたのだ。
    一方、警視庁捜査一課強行班係に所属する刑事・落合昌夫は、南千住で起きた強盗殺人事件の捜査中に、子供たちから「莫迦」と呼ばれていた北国訛りの青年の噂を聞きつけるー。
    オリンピック開催に沸く世間に取り残された孤独な魂の彷徨を、緻密な心理描写と圧倒的なリアリティーで描く傑作ミステリ。
    (「BOOK」データベースより)

    第5位刀と傘 明治京洛推理帖(121点)


    著者:伊吹亜門

    維新に揺れる明治の京。
    奇怪な謎に挑むのは、尾張出身の若き武士と初代司法卿江藤新平。
    死刑執行当日、なぜ囚人は毒殺されたのか?
    第12回ミステリーズ!新人賞受賞作「監獄舎の殺人」に連なる時代本格推理、堂々登場。
    (「BOOK」データベースより)

    第6位紅蓮館の殺人(112点)


    著者:阿津川辰海

    山中に隠棲した文豪に会うため、高松の合宿をぬけ出した僕と友人の葛城は、落雷による山火事に遭遇。
    救助を待つうち、館に住むつばさと仲良くなる。
    だが翌朝、吊り天井で圧死した彼女が発見された。
    これは事故か、殺人か。
    葛城は真相を推理しようとするが、住人と他の避難者は脱出を優先するべきだと語りー。
    タイムリミットは35時間。
    生存と真実、選ぶべきはどっちだ。
    (「BOOK」データベースより)

    第7位欺す衆生(88点)


    著者:月村了衛

    被害者数三万人、被害総額二千億円ー。
    戦後最大級の詐欺集団「豊田商事」の亡霊は欲を喰らい、悪意を増殖させながら、令和の世を彷徨い続ける。
    欲望の深淵を暴く、規格外の犯罪巨編。
    人間の業と欲を徹底的に描破した、渾身の長編小説。
    (「BOOK」データベースより)

    第8位昨日がなければ明日もない(73点)


    著者:宮部みゆき

    杉村三郎vs.“ちょっと困った”女たち。
    自殺未遂をし消息を絶った主婦、訳ありの家庭の訳ありの新婦、自己中なシングルマザー。
    『希望荘』以来2年ぶりの杉村シリーズ第5弾!
    (「BOOK」データベースより)

    第9位本と鍵の季節(70点)


    著者:米澤穂信

    堀川次郎は高校二年の図書委員。
    利用者のほとんどいない放課後の図書室で、同じく図書委員の松倉詩門と当番を務めている。
    背が高く顔もいい松倉は目立つ存在で、快活でよく笑う一方、ほどよく皮肉屋ないいやつだ。
    そんなある日、図書委員を引退した先輩女子が訪ねてきた。
    亡くなった祖父が遺した開かずの金庫、その鍵の番号を探り当ててほしいというのだが…。
    図書室に持ち込まれる謎に、男子高校生ふたりが挑む全六編。
    (「BOOK」データベースより)

    第10位潮首岬に郭公の鳴く(67点)


    著者:平石貴樹

    函館で有名な岩倉家の美人三姉妹の三女が行方不明になった。
    海岸で見つかった遺留品のそばに、血糊のついた鷹のブロンズ像。
    凶器と思われたこの置き物は、姉妹の家にあったものだった。
    祖父は家にある芭蕉の短冊額のことを思い出す。
    一つ家に 遊女も寝たり 萩と月。
    旅に病んで 夢は枯野を 駆け廻る。
    鷹ひとつ 見つけてうれし 伊良湖崎。
    米買ひに 雪の袋や 投頭巾。
    俳句に見立てた殺人事件なのか?
    三女の遺体が見つかっても、犯人の手掛かりは得られないまま、事件は新たな展開をみせるー。
    三女が行方不明になったときから、謎は始まった。
    (「BOOK」データベースより)

    稀に見る接戦の末、相沢沙呼が「最驚」にして「最叫」の本ミスでトップに君臨!

    数多の作家が絶賛した相沢沙呼の作品『medium 霊媒探偵城塚翡翠』がトップ選出!
    2018年版にて『マツリカ・マトリョシカ』が18位に選出されて以来2度目の選出となりました。
    青春ミステリで評価の高かった相沢沙呼が満を持して送り出した「最驚」にして「最叫」の本格ミステリをご堪能ください。

    第2位には『このミス』常連ながら久々の選出となった横山秀夫『ノースライト』は、トップとの差が何と7点!
    稀に見る接戦を相沢沙呼にかわされたましが、『64』以来の第1位奪取に今後も期待します。
    第3位には2018年版でトップの『屍人荘の殺人』シリーズ第2弾がランクイン。
    デビューより2作連続のトップ3入りはお見事!

    その他、ランクイン常連が並ぶ中、伊吹亜門が初選出、平石貴樹と阿津川辰海が初のトップ10入りとなりました。
    特に月村了衛の功績は凄まじく、2015年度から見てもトップ10に5作と抜群の安定感を誇っています。

    < 前年(2019年版) 翌年(2021年版) >

  • 第11位 ⇒ 第20位

    第11位Iの悲劇(66点)


    著者:米澤穂信

    一度死んだ村に、人を呼び戻す。
    それが「甦り課」の使命だ。
    人当たりがよく、さばけた新人、観山遊香。
    出世が望み。公務員らしい公務員、万願寺邦和。
    とにかく定時に退社。やる気の薄い課長、西野秀嗣。
    日々舞い込んでくる移住者たちのトラブルを、最終的に解決するのはいつもー。
    徐々に明らかになる、限界集落の「現実」!
    そして静かに待ち受ける「衝撃」。
    これこそ、本当に読みたかった連作短篇集だ。
    (「BOOK」データベースより)

    第12位早朝始発の殺風景(65点)


    著者:青崎有吾

    始発の電車で、放課後のファミレスで、観覧車のゴンドラの中で。
    不器用な高校生たちの関係が、小さな謎と会話を通じて、少しずつ変わってゆくー。
    最注目の若手ミステリー作家が贈る珠玉の短編集。
    (「BOOK」データベースより)

    第12位殺人鬼がもう一人(65点)


    著者:若竹七海

    都心まで一時間半の寂れたベッドタウン・辛夷ヶ丘。
    20年ほど前に“ハッピーデー・キラー”と呼ばれた連続殺人事件があったきり、事件らしい事件もないのどかな町だ。
    それがどうしたことか二週間前に放火殺人が発生、空き巣被害の訴えも続いて、辛夷ヶ丘署はてんてこまい。
    そんななか町で一番の名家、箕作一族の最後の生き残り・箕作ハツエがひったくりにあうという町にとっての大事件が起き、生活安全課の捜査員・砂井三琴が捜査を命じられたのだが…。(「ゴブリンシャークの目」)
    アクの強い住人たちが暮らす町を舞台にした連作ミステリー。
    著者の真骨頂!!
    (「BOOK」データベースより)

    第14位マーダーズ(58点)


    著者:長浦京

    この街には複数の殺人者がいる。
    彼らが出会うとき、法では裁き得ない者たちへの断罪が始まるー
    現代社会の「裏」を見抜く圧倒的犯罪小説!
    (「BOOK」データベースより)

    第15位スワン(57点)


    著者:呉勝浩

    巨大ショッピングモール「スワン」で起きた無差別銃撃事件。
    死者21名を出した悲劇の渦中で、高校生のいずみは犯人と接しながら生き延びた。
    しかし、同じく事件に遭遇した同級生・小梢により、次に誰を殺すか、いずみの指名によって犯行が行われたという事実が週刊誌で暴露される。
    被害者から一転、非難の的となったいずみ。
    そんななか、彼女のもとに招待状が届く。
    集められたのは事件に巻き込まれ、生き残った5人の関係者。
    目的は事件の中のひとつの「死」の真相をあきらかにすること。
    その日、本当に起こったこととはなんだったのか?
    (「BOOK」データベースより)

    第15位我らが少女A(57点)


    著者:高村薫

    一人の少女がいたー合田雄一郎、痛恨の未解決事件。
    動き出す時間が世界の姿を変えていく。
    人びとの記憶の片々が織りなす物語の結晶。
    (「BOOK」データベースより)

    第17位殺人犯 対 殺人鬼(49点)


    著者:早坂吝

    孤島の児童養護施設に入所している男子中学生の網走一人。
    ある夜、島の外に出た職員たちが嵐で戻れず、施設内が子どもたちだけになった。
    網走は、悪質ないじめを繰り返していた剛竜寺の部屋に忍び込む。
    許せない罪を犯した剛竜寺を、この手で殺すためだ。
    しかし剛竜寺はすでに殺されていた。
    その姿を見て震え上がる網走。
    死体は、片目を抉られて持ち去られ、代わりに金柑が押し込まれていたのだ。
    その後もまるで人殺し自体を楽しんでいるかのような猟奇殺人が相次ぐ。
    「この島に恐ろしい殺人鬼がいる」
    ー網走はその正体を推理しながら、自らも殺人計画を遂行していくが…。
    (「BOOK」データベースより)

    第18位W県警の悲劇(44点)


    著者:葉真中顕

    警察官であるより前に、一人の人間として、常に正しくありたいんだよー
    「警察官の鑑」と誰からも尊敬されていた熊倉警部。
    W県警初の女性警視へと登りつめた松永菜穂子は、彼にある極秘任務を与えていた。
    その最中の、突然死。事故かそれとも…。
    事故として処理したい菜穂子の胸中を知ってか知らずか、熊倉警部の娘が事件現場についてあることを思い出すー。
    前代未聞の警察小説。
    (「BOOK」データベースより)

    第19位蟻の棲み家(42点)


    著者:望月諒子

    二人の女が中野区内の別の場所で、それぞれ銃で撃たれ死亡しているのが発見された。
    どちらも身体を売り、育児を半ば放棄した、シングルマザーだった。
    マスコミが被害者への同情と美談を殊更に言い立てる中、フリーの記者・木部美智子は、蒲田の工場で起きた地味なクレーム事件を追い続けていたが…。
    現代社会の光の当たらない部分を淡々とした筆致で深く描き出した、骨太なノワール犯罪小説。
    (「BOOK」データベースより)

    第19位予言の島(42点)


    著者:澤村伊智

    瀬戸内海に浮かぶ霧久井島は、かつて一世を風靡した霊能者・宇津木幽子が生涯最後の予言を遺した場所だ。
    彼女の死から二十年後、“霊魂六つが冥府へ堕つる”というー。
    天宮淳は幼馴染たちと興味本位から島へ向かうが、宿泊予定の旅館は、怨霊が下りてくるという意味不明な理由でキャンセルされていた。
    そして翌朝、幼馴染のひとりが遺体となって発見される。
    しかし、これは予言に基づく悲劇のはじまりに過ぎなかった。
    不思議な風習、怨霊の言い伝え、「偶然」現れた霊能者の孫娘。
    祖母の死の真相を突き止めに来たという彼女の本当の目的とは…。
    あなたは、真実に気づくことができるかー。
    比嘉姉妹シリーズ著者初の長編ミステリ。
    (「BOOK」データベースより)

    第19位まほり(42点)


    著者:高田大介

    「まほり」とは何か?
    蛇の目紋に秘められた忌まわしき因習。
    膨大な史料から浮かび上がる恐るべき真実。
    『図書館の魔女』の著者が描く、初の長編ミステリ!
    (「BOOK」データベースより)

    米澤穂信がわずか1点差で11位に。若手のランクイン常連も選出。

    惜しくも10位とわずか1点差で『本と鍵の季節』に続いてのトップ10入りを逃した米澤穂信。
    月村了衛と同じく、高いレベルで安定しているハズレのない作家です。

    その他、青崎有吾や早坂吝、葉真中顕ら近年デビュー、もしくは頭角を現した作家が選出されました。
    2014年版で『図書館の魔女』で注目を集めた高田大介も、長篇民俗学ミステリ『まほり』で久々のランクイン。

    < 前年(2019年版) 翌年(2021年版) >

  • 第21位 ⇒ 第30位

    第22位時空旅行者の砂時計(40点)


    著者:方丈貴恵

    瀕死の妻のために謎の声に従い、二〇一八年から一九六〇年にタイムトラベルした主人公・加茂。
    妻の先祖・竜泉家の人々が殺害され、後に起こった土砂崩れで一族のほとんどが亡くなった「死野の惨劇」の真相の解明が、彼女の命を救うことに繋がるという。
    タイムリミットは、土砂崩れがすべてを呑み込むまでの四日間。
    閉ざされた館の中で起こる不可能犯罪の真犯人を暴き、加茂は二〇一八年に戻ることができるのか!?
    “令和のアルフレッド・ベスター”による、SF設定を本格ミステリに盛り込んだ、第二十九回鮎川哲也賞受賞作。
    (「BOOK」データベースより)

    第23位或るエジプト十字架の謎(38点)


    著者:柄刀一

    トランクルームの密室。
    白い粉が舞い散る殺人現場。
    足跡なき泥濘の逃亡者。
    案内板に磔にされた首のない死体ー。
    南美希風が、奇跡を偽装した不可能犯罪の数々に挑む!世界法医学交流シンポジウムのために来日したアメリカ人法医学者エリザベス・キッドリッジ。
    美希風にとって、彼女は恩人の娘にあたる。
    法医学のための実地検分として、謎めいた事件現場に赴くエリザベスと、ガイド役として付き添う美希風は、神の悪戯としか思えない不可能犯罪を解明できるのか!?
    (「BOOK」データベースより)

    第23位嘘と正典(38点)


    著者:小川哲

    零落した稀代のマジシャンがタイムトラベルに挑む「魔術師」、名馬・スペシャルウィークの血統に我が身を重ねる「ひとすじの光」、無限の勝利を望む東フランクの王を永遠に呪縛する「時の扉」、音楽を通貨とする小さな島の伝説を探る「ムジカ・ムンダーナ」、ファッションとカルチャーが絶え果てた未来に残された「最後の不良」、CIA工作員が共産主義の消滅を企む「嘘と正典」の全6篇を収録。
    (「BOOK」データベースより)

    第23位オーガ(ニ)ズム(38点)


    著者:阿部和重

    現実が終わり、伝説も終わるー。
    アメリカ大統領に迫る核テロの危機。新都・神町に向かったCIAケースオフィサーと作家・阿部和重は世界を破滅させる陰謀を阻止できるのか。
    (「BOOK」データベースより)

    第26位焼跡の二十面相(37点)


    著者:辻真先

    怪人二十面相、焼け焦げた帝都を暗躍す!
    1945年8月15日、日本敗戦。明智小五郎は応召して不在。
    「二十面相ふたたび現る」の報に、小林少年がひとり、立ちあがる!
    昭和を代表するダーク・ヒーロー、巨匠の筆に乗り、平成の終??りを駆け抜ける。
    痛快無類の冒険探偵小説!
    (「BOOK」データベースより)

    第27位法月綸太郎の消息(34点)


    著者:法月綸太郎

    ロジックの名手、新境地へー!
    ドイルとホームズ。
    クリスティーとポアロ。
    そして法月綸太郎と法月綸太郎ー。
    作家と名探偵、そのスリリングな関係に切り込み、本格ミステリの新たな地平を見出す華麗なる作品集!
    (「BOOK」データベースより)

    第28位ゴールデン街コーリング(33点)


    著者:馳星周

    1985年、ゴールデン街で出合った希望と興奮、孤独と失望。
    本を片手に安酒を呷り、煙草をふかし、見えない未来に焦る日々。
    ーそして事件。最初で最後の自伝的青春小説。
    (「BOOK」データベースより)

    第29位そして誰も死ななかった(30点)


    著者:白井智之

    覆面作家・天城菖蒲から、絶海の孤島に建つ天城館に招待された五人の推理作家。
    しかし館に招待主の姿はなく、食堂には不気味な泥人形が並べられていた。
    それは十年前に大量死したミクロネシアの先住民族・奔拇族が儀式に用いた「ザビ人形」だった。
    不穏な空気が漂う中、五人全員がある女性と関わりを持っていたことが判明する。
    九年前に不可解な死を遂げた彼女に関わる人間が、なぜ今になってこの島に集められたのか。
    やがて作家たちは次々と奇怪を死を遂げ、そして誰もいなくなったとき、本当の「事件」の幕が開く。
    驚愕の本格推理。
    ミステリ界の鬼才が放つ、新世代の「そして誰もいなくなった」!
    (「BOOK」データベースより)

    第29位希望の糸(30点)


    著者:東野圭吾

    死んだ人のことなんか知らない。
    あたしは、誰かの代わりに生まれてきたんじゃない。
    (「BOOK」データベースより)

    第29位いけない(30点)


    著者:道尾秀介

    ラスト1ページが暴き出すもうひとつの“真相”をあなたは見抜けるか?
    (「BOOK」データベースより)

    法月綸太郎、東野圭吾、道尾秀介らミステリの名手が多数選出。

    誰もが名を知る法月綸太郎、東野圭吾、道尾秀介らが登場。
    特に道尾秀介はそこそこ名前が挙がりますが、どうしても10位台や20位台に甘んじてしまう印象。
    ミステリの名手はもっと上位に選出される実力のはず。

    方丈貴恵は初選出で22位。
    選出された『時空旅行者の砂時計』で第29回鮎川哲也賞を受賞しました。
    また一人、今後が楽しみな作家の誕生を嬉しく思います。

    < 前年(2019年版) 翌年(2021年版) >

  • 第31位 ⇒ 第40位

    第32位だから殺せなかった(29点)


    著者:一本木透

    「おれは首都圏連続殺人事件の真犯人だ」大手新聞社の社会部記者に宛てて届いた一通の手紙。
    そこには、首都圏全域を震撼させる無差別連続殺人に関して、犯人しか知り得ないであろう犯行の様子が詳述されていた。
    送り主は「ワクチン」と名乗ったうえで、記者に対して紙上での公開討論を要求する。
    「おれの殺人を言葉で止めてみろ」。
    連続殺人犯と記者の対話は、始まるや否や苛烈な報道の波に呑み込まれていく。
    果たして、絶対の自信を持つ犯人の目的はー
    劇場型犯罪と報道の行方を圧倒的なディテールで描出した、第27回鮎川哲也賞優秀賞受賞作。
    (「BOOK」データベースより)

    第33位むかしむかしあるところに、死体がありました。(28点)


    著者:青柳碧人

    鬼退治。桃太郎って…えっ、そうなの?
    大きくなあれ。一寸法師が…ヤバすぎる!
    ここ掘れワンワン埋まっているのは…ええ!?
    昔ばなし×ミステリ。
    読めば必ず誰かに話したくなる、驚き連続の作品集!
    (「BOOK」データベースより)

    第34位犯人に告ぐ3 紅の影(27点)


    著者:雫井脩介

    依然として行方の分からない“大日本誘拐団”の主犯格“リップマン”こと淡野。
    神奈川県警特別捜査官の巻島史彦はネットテレビの特別番組に出演し、“リップマン”に向けて番組上での対話を呼びかける。
    だが、その背後で驚愕の取引が行われようとしていた!
    天才詐欺師が仕掛けた大胆にして周到な犯罪計画、捜査本部内の不協和音と内通者の存在ー。
    警察の威信と刑事の本分を天秤にかけ、巻島が最後に下す決断とは!?
    (「BOOK」データベースより)

    第34位落日(27点)


    著者:湊かなえ

    新人脚本家の甲斐千尋は、新進気鋭の映画監督長谷部香から、新作の相談を受けた。
    『笹塚町一家殺害事件』引きこもりの男性が高校生の妹を自宅で刺殺後、放火して両親も死に至らしめた。
    15年前に起きた、判決も確定しているこの事件を手がけたいという。
    笹塚町は千尋の生まれ故郷だった。この事件を、香は何故撮りたいのか。
    千尋はどう向き合うのか。
    “真実”とは、“救い”とは、そして、“表現する”ということは。
    絶望の深淵を見た人々の祈りと再生の物語。
    (「BOOK」データベースより)

    第36位綾峰音楽堂殺人事件(25点)


    著者:藤谷治

    あの男には、この町の音楽を抹殺しようとした罰があたったのだ…。
    最後に明かされる狂気に、背筋がぞわりと震え出す。
    笑みがもれるほど小気味よい、新感覚の音楽ミステリ。
    (「BOOK」データベースより)

    第37位ワルキューレ 巡査長 真行寺弘道(23点)


    著者:榎本憲男

    モデル事務所に所属していた十七歳の少女・麻倉瞳が誘拐された。
    五十代ながら捜査一課ヒラ刑事の変わり種・真行寺弘道は、評論家デボラ・ヨハンソンの秘書を務める瞳の母に接触。
    鑑取りの結果、誘拐犯の標的はデボラであり、その要求が前代未聞のものであることがわかったがー。
    最注目の警察小説シリーズ、待望の第三弾!
    (「BOOK」データベースより)

    第38位教室が、ひとりになるまで(22点)


    著者:浅倉秋成

    私立北楓高校で起きた生徒の連続自殺。
    ひとりは学校のトイレで首を吊り、ふたりは校舎から飛び降りた。
    「私は教室で大きな声を出しすぎました。調律される必要があります」という、同じ文言の遺書を認めて。
    垣内友弘にとって三人の死は疑いようもなく自殺ーのはずだった。
    白瀬美月の言葉を聞くまでは。
    「三人とも自殺なんかじゃない。みんなあいつに殺されたの」
    最高のクラスで、何故『自殺』は起きたのか。
    『犯人』の目的は何なのか。伏線の狙撃手が贈る、慟哭の本格青春ミステリ。
    (「BOOK」データベースより)

    第39位Blue(20点)


    著者:葉真中顕

    その怒り、その悲しみ、その絶望。
    なぜ殺人鬼が生まれたのか。
    児童虐待、子供の貧困、外国人労働者。
    格差社会の闇に迫る、クライムノベルの決定版!
    新大藪賞作家が、平成に埋もれた真実をあぶりだす!
    (「BOOK」データベースより)

    第39位偽りの春 神倉駅前交番 狩野雷太の推理(20点)


    著者:降田天

    あなたは5回、必ずだまされる。
    「落としの狩野」と呼ばれた元刑事の狩野雷太。
    過去を抱えて生きる彼と対峙するのは、一筋縄ではいかない5人の容疑者で…。
    第71回日本推理作家協会賞短編部門受賞作。
    (「BOOK」データベースより)

    第39位最果ての決闘者(20点)


    著者:逢坂剛

    新選組副長・土方歳三は箱館で落命したーはずだった。
    頭部に銃弾を受け記憶を失った土方は“内藤隼人”と名を変え、彼を慕う時枝ゆらとともに米国西部へと渡った。
    過酷な旅路、先住民との戦闘、そして隼人の命を狙う女ガンファイターと元・新選組隊士。
    息つく間もなく迫る危機を退け、失った記憶を取り戻せ!
    (「BOOK」データベースより)

    異色の昔話ミステリ!?超話題作『むかしむかしあるところに、死体がありました。』がランクイン。

    31⇒40位の話題をかっさらうのは間違いなく青柳碧人『むかしむかしあるところに、死体がありました。』でしょう。
    昔話とミステリの融合、タイトル、表紙と万人に注目を集める一作に違いありません。

    そして第32位には『屍人荘の殺人』鮎川哲也賞を争い、惜しくも大賞を逃し優秀賞となった一本木透『だから殺せなかった』がランクイン。
    会社員と作家の二足のわらじでこれからも活躍なるか!?

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