『このミステリーがすごい!』非公式サイト 【このミスまとめ】

このミステリーがすごい!2014年版『KONOMYS』 2014 Edition

このミステリーがすごい!2014年版

このミステリーがすごい!2014年版 国内編ランキング(第1位⇒第48位)を、あらすじや得点などの情報と併せて掲載しています。奥付表記で2012年11月~2013年10月に発行されたミステリー作品が対象です。

アンケート回答者(国内71名)が選出した作品について、以下の配点により集計しています。点数が15点に満たない作品はランキング対象外となります。

【1位】10点 / 【2位】9点 / 【3位】8点 / 【4位】7点 /【5位】6点 / 【6位】5点

< 前年(2013年版) 翌年(2015年版) >

  • 第1位 ⇒ 第10位

    第1位第1位ノックス・マシン
    (137点)


    著者:法月綸太郎

    上海大学のユアンは国家科学技術局からの呼び出しを受ける。
    彼の論文の内容について確認したいというのだ。
    その論文のテーマとは、イギリスの作家ロナルド・ノックスが発表した探偵小説のルール、「ノックスの十戒」だった。
    科学技術局に出頭したユアンは、想像を絶する任務を投げかけられる…。
    発表直後からSF&ミステリ界で絶賛された表題作「ノックス・マシン」、空前絶後の脱獄小説「バベルの牢獄」を含む、珠玉の中篇集。
    (「BOOK」データベースより)

    第2位第2位教場
    (101点)


    著者:長岡弘樹

    君には、警察学校を辞めてもらう。
    この教官に睨まれたら、終わりだ。
    全部見抜かれる。
    誰も逃げられない。
    前代未聞の警察小説!
    (「BOOK」データベースより)

    第3位第3位ブラックライダー
    (98点)


    著者:東山彰良

    ようこそ。
    ここは地球の歴史がいちど終わったあとの新しい世界ー弱肉強食の大西部。
    人を食糧とする者。それを許さない者。暴れる牛。蟲の蔓延。アウトローと保安官。人と牛の子。異形の王。虐殺。征伐。慈悲。突き抜けた絶望の先に咲く、希望の花ー
    「世界」で闘える愛と暴力の暗黒大活劇。
    (「BOOK」データベースより)

    第4位第4位アリス殺し
    (80点)


    著者:小林泰三

    “不思議の国”の住人たちが、殺されていく。
    どれだけ注意深く読んでも、この真相は見抜けない。
    10万部突破『大きな森の小さな密室』の鬼才が放つ現実と悪夢を往還する“アリス”の奇怪な冒険譚。
    (「BOOK」データベースより)

    第5位第5位死神の浮力
    (73点)


    著者:伊坂幸太郎

    『死神の精度』で活躍した「千葉」が8年ぶりに帰ってきました!
    クールでちょっととぼけた死神を、今度は書き下ろし長編でお楽しみください。
    (「Amazon.co.jp」より)

    第6位第6位リバーサイド・チルドレン
    (69点)


    著者:梓崎優

    カンボジアの地を彷徨う日本人少年は、現地のストリートチルドレンに拾われた。
    「迷惑はな、かけるものなんだよ」過酷な環境下でも、そこには仲間がいて、笑いがあり、信頼があった。
    しかし、あまりにもささやかな安息は、ある朝突然破られるー。
    彼らを襲う、動機不明の連続殺人。
    少年が苦難の果てに辿り着いた、胸を抉る真相とは?
    激賞を浴びた『叫びと祈り』から三年、俊英がカンボジアを舞台に贈る鎮魂と再生の書。
    (「BOOK」データベースより)

    第7位第7位リカーシブル
    (68点)


    著者:米澤穂信

    父が失踪し、母の故郷に引越してきた姉ハルカと弟サトル。
    弟は急に予知能力を発揮し始め、姉は「タマナヒメ」なる伝説上の女が、この町に実在することを知るー。
    血の繋がらない姉と弟が、ほろ苦い家族の過去を乗り越えて地方都市のミステリーに迫る。
    (「BOOK」データベースより)

    第8位第8位検察側の罪人
    (66点)


    著者:雫井脩介

    東京地検のベテラン検事・最上毅と同じ刑事部に、教官時代の教え子、沖野啓一郎が配属されてきた。
    ある日、大田区で老夫婦刺殺事件が起きる。
    捜査に立ち会った最上は、一人の容疑者の名前に気づいた。
    すでに時効となった殺人事件の重要参考人と当時目されていた人物だった。
    男が今回の事件の犯人であるならば、最上は今度こそ法の裁きを受けさせると決意するが、沖野が捜査に疑問を持ちはじめるー。
    (「BOOK」データベースより)

    第9位第9位星籠の海
    (61点)


    著者:島田荘司

    瀬戸内海、松山沖に浮かぶ興居島の湾に、連続して死体が流れ着くー
    奇妙な事件の調査を依頼された御手洗潔は、石岡和己とともに瀬戸内へ。
    解決への鍵を求めて訪れた場所は、古代より栄えた「潮待ちの港」、鞆の町を擁する広島県の福山市だった。
    しかし、御手洗たちの到着直後に発生した死体遺棄事件にはじまり、鞆もまた不穏な気配を漂わせていた。
    これは瀬戸内を揺るがす一大事の兆しなのか!?
    古からの港町に拡がる不穏な団体の影ー怪事件の続く「時計仕掛けの海」に、御手洗潔が挑む!圧倒的な面白さ!
    ミステリー界の最先端に立つ巨匠が放つ渾身の一撃!
    (「BOOK」データベースより)

    第10位第10位ロスト・ケア
    (60点)


    著者:葉真中顕

    社会の中でもがき苦しむ人々の絶望を抉り出す、魂を揺さぶるミステリー小説の傑作に、驚きと感嘆の声。
    人間の尊厳、真の善と悪を、今をいきるあなたに問う。
    第16回日本ミステリー文学大賞新人賞受賞作。
    (「BOOK」データベースより)

    第10位第10位祈りの幕が下りる時
    (60点)


    著者:東野圭吾

    悲劇なんかじゃない これがわたしの人生。
    極限まで追いつめられた時、人は何を思うのか。
    夢見た舞台を実現させた女性演出家。
    彼女を訪ねた幼なじみが、数日後、遺体となって発見された。
    数々の人生が絡み合う謎に、捜査は混迷を極めるが…。
    (「BOOK」データベースより)

    実力派の新本格作家、法月綸太郎が第1位獲得!

    法月綸太郎の『ノックス・マシン』が、2014年版『このミス』第1位に輝きました。
    2位には『傍聞き』でスマッシュヒットを飛ばした長岡弘樹、第3位には過去に『このミステリーがすごい!』大賞にて銀賞・読者賞を獲得した東山彰良の『ブラックライダー』が続きます。

    4位以降にも特筆すべき作品が揃っています。
    第4位の小林泰三『アリス殺し』は、シンプルなタイトルやライトノベルのような可愛らしくミステリアスな表紙、そして驚愕の結末が話題を呼びました。

    また、第10位の葉真中顕『ロスト・ケア』は、第16回 日本ミステリー文学大賞新人賞を受賞しましたが、綾辻行人らが大絶賛するなど高く評価されています。

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  • 第11位 ⇒ 第20位

    第12位第12位美人薄命
    (50点)


    著者:深水黎一郎

    孤独に暮らす老婆と出会った、大学生の総司。
    家族を失い、片方の目の視力を失い、貧しい生活を送る老婆は、将来を約束していた人と死に別れる前日のことを語り始める。
    残酷な運命によって引き裂かれた男との話には、総司の人生をも変える、ある秘密が隠されていた―。
    (「BOOK」データベースより)

    第13位第13位貴族探偵対女探偵
    (49点)


    著者:麻耶雄嵩

    「貴族探偵」を名乗る謎の男が活躍する、本格ミステリーシリーズ第2弾!
    今回は新米女探偵・高徳愛香が、すべてにおいて型破りな「貴族探偵」と対決!
    期待を裏切らない傑作トリックの5編収録。
    (「Amazon.co.jp」より)

    第14位第14位代官山コールドケース
    (45点)


    著者:佐々木譲

    DNA鑑定が指し示す、17年前の殺人事件=「冤罪」の可能性。
    この街で夢を追いかけた少女の悲劇。
    闇に潜む真犯人を、追い詰める。
    1995年、代官山・カフェ店員殺人事件。
    被疑者となったカメラマンは変死。
    2012年、川崎・女性殺人事件。
    代官山の遺留DNAの一つが現場で採取。
    「17年前の事件の真犯人を逃して、二度目の犯行を許してしまった、となると、警視庁の面目は丸つぶれだ」―。
    かくして警視庁・特命捜査対策室のエース・水戸部に密命が下された。
    「神奈川県警に先んじて、事件の真犯人を確保せよ!」
    好評「特命捜査対策室」シリーズ第二弾。
    (「BOOK」データベースより)

    第15位第15位去年の冬、きみと別れ
    (43点)


    著者:中村文則

    ライターの「僕」は、ある猟奇殺人事件の被告に面会に行く。
    彼は、二人の女性を殺した容疑で逮捕され、死刑判決を受けていた。
    調べを進めるほど、事件の異様さにのみ込まれていく「僕」。
    そもそも、彼はなぜ事件を起こしたのか?それは本当に殺人だったのか?
    何かを隠し続ける被告、男の人生を破滅に導いてしまう被告の姉、大切な誰かを失くした人たちが群がる人形師。
    それぞれの狂気が暴走し、真相は迷宮入りするかに思われた。だが―。
    日本と世界を震撼させた著者が紡ぐ、戦慄のミステリー!
    (「BOOK」データベースより)

    第15位第15位ヨハネスブルグの天使たち
    (43点)


    著者:宮内悠介

    ヨハネスブルグに住む戦災孤児のスティーブとシェリルは、見捨てられた耐久試験場で何年も落下を続ける日本製のホビーロボット・DX9の一体を捕獲しようとするが―
    泥沼の内戦が続くアフリカの果てで、生き延びる道を模索する少年少女の行く末を描いた表題作、9・11テロの悪夢が甦る「ロワーサイドの幽霊たち」、アフガニスタンを放浪する日本人が“密室殺人”の謎を追う「ジャララバードの兵士たち」など、国境を超えて普及した日本製の玩具人形を媒介に人間の業と本質に迫り、国家・民族・宗教・戦争・言語の意味を問い直す連作5篇。
    才気煥発の新鋭作家による第2短篇集。
    (「BOOK」データベースより)

    第15位第15位冷血
    (43点)


    著者:北村薫

    クリスマス前夜の「一家四人殺し」―
    数多の痕跡を残しながら、逃走する犯人たち。
    翻弄される警察組織の中で、合田がふたたび動き出す。
    (「BOOK」データベースより)

    第18位第18位コモリと子守り
    (40点)


    著者:歌野晶午

    窮地に陥った引きこもりの友を助けるため、勉強と育児に忙しい17歳の舞田ひとみが、前代未聞の幼児誘拐事件に挑む!
    巧緻きわまりない本格ミステリーにして、誘拐ミステリーの新たな傑作。
    (「BOOK」データベースより)

    第19位第19位ビブリア古書堂の事件手帖4 ~栞子さんと二つの顔~
    (38点)


    著者:三上延

    珍しい古書に関係する、特別な相談―謎めいた依頼に、ビブリア古書堂の二人は鎌倉の雪ノ下へ向かう。
    その家には驚くべきものが待っていた。
    稀代の探偵、推理小説作家江戸川乱歩の膨大なコレクション。
    それを譲る代わりに、ある人物が残した精巧な金庫を開けてほしいと持ち主は言う。
    金庫の謎には乱歩作品を取り巻く人々の数奇な人生が絡んでいた。
    そして、深まる謎はあの人物までも引き寄せる。
    美しき女店主とその母、謎解きは二人の知恵比べの様相を呈してくるのだが―。
    (「BOOK」データベースより)

    第20位第20位奇譚を売る店
    (34点)


    著者:芦辺拓

    また買ってしまった―。
    店を出たとき、かならずつぶやく独り言。
    古本屋には、きっとある。
    まだ見ぬ、自分だけには価値のわかる本が。
    魅入られたように読みふけり、このくだらない現実に、二度と戻って来たくなくなるような本が。
    博覧強記の探偵小説家が想像力を暴走させて創り上げた、書くことと読むこと、そして本そのものの業に迫る、悪魔的傑作。
    (「BOOK」データベースより)

    人気シリーズ続編が好調!『ビブリア古書堂の事件手帖』シリーズの続編もランクイン。

    麻耶雄嵩『貴族探偵対女探偵』、佐々木譲『代官山コールドケース』や歌野晶午『コモリと子守り』など、シリーズモノの続編が多くランクインしました。

    その中でも、人気の『ビブリア古書堂の事件手帖』シリーズの第4作目である、三上延『ビブリア古書堂の事件手帖4 ~栞子さんと二つの顔~』が19位にランクインしました。
    ライト層にも、そしてミステリーとしても評価されている本シリーズは、トップ10にランクインする日も近いのではないでしょうか。

    < 前年(2013年版) 翌年(2015年版) >

  • 第21位 ⇒ 第30位

    第21位第21位シンクロニシティ
    (32点)


    著者:川瀬七緒

    女性捜査官・赤堀涼子が駆使する「法医昆虫学」。
    乱歩賞作家の最新書き下ろし長編。
    (「BOOK」データベースより)

    第22位第22位眼球堂の殺人
    (30点)


    著者:周木律

    天才建築家・驫木煬が山奥に建てた巨大な私邸“眼球堂”。
    そこに招待された、各界で才能を発揮している著名人たちと、放浪の数学者・十和田只人。
    彼を追い、眼球堂へと赴いたライター陸奥藍子を待っていたのは、奇妙な建物、不穏な夕食会、狂気に取りつかれた驫木…そして奇想天外な状況での変死体。
    この世界のすべての定理が描かれた神の書『The Book』を探し求める十和田は、一連の事件の「真実」を「証明」できるのか?
    第47回メフィスト賞受賞作。
    (「BOOK」データベースより)

    第22位第22位海と月の迷路
    (30点)


    著者:大沢在昌

    海に浮かぶ「密室」殺人者はここにいる。
    昭和34年。
    満月の夜に不審な死を遂げた少女。
    若き警察官が追うものは殺人鬼の“幻影”か。
    わずかな土地に五千人がひしめく炭坑の島。
    少女の事故死を疑う若き警察官・荒巻の“許されざる捜査”は、しきたりや掟に支配された島に波紋を広げていく。
    警察の正義は守られるのか。
    次の満月―殺人者はふたたび動き出すのか。
    (「BOOK」データベースより)

    第24位第24位時の審廷
    (28点)


    著者:芦辺拓

    盤石の地位を保ってきた政権党から第二党への初めての政権交代なるかが注目された総選挙の投開票日に、大地震発生の報が。
    同日、弁護士兼探偵の森江春策に「日本分断」と告げる謎の電話があった。
    一方、昭和24年。
    大量殺人事件・大都銀行事件の取材にいそしむ仮名文字新聞記者の和智雄平にも、戦前に赴任したハルビンの知人から「日本分断」という電話が―。
    戦前のハルビン、戦後の日本、そして現代―。
    謎に満ちた事件が起こり、交錯するとき、日本を震撼させる出来事が明かされる!
    (「BOOK」データベースより)

    第24位第24位岡村雄輔探偵小説選<1>
    (28点)


    著者:岡村雄輔

    名探偵・秋水魚太郎の事件簿。
    デビュー作「紅鱒館の惨劇」から第一長編「加里岬の踊子」まで戦後本格ルネサンス期を彩った幻の作品群を初集成。
    (「BOOK」データベースより)

    第26位第26位宰領 隠蔽捜査5
    (27点)


    著者:今野敏

    大森署管内で大物国会議員が失踪した。
    発見された運転手の遺体、そして謎の脅迫電話。
    舞台は横須賀へ移り、警視庁と反目する神奈川県警との合同捜査を署長・竜崎伸也が指揮することに。
    迷走する捜査の行方は―。
    白熱度沸点の最新長編!
    (「BOOK」データベースより)

    第27位第27位図書館の魔女
    (26点)


    著者:高田大介

    鍛冶の里に生まれ育った少年キリヒトは、王宮の命により、史上最古の図書館に暮らす「高い塔の魔女」マツリカに仕えることになる。
    古今の書物を繙き、数多の言語を操って策を巡らせるがゆえ、「魔女」と恐れられる彼女は、自分の声をもたないうら若き少女だった―。
    ファンタジー界を革新する大作、第45回メフィスト賞受賞作。
    (「BOOK」データベースより)

    第28位第28位オーブランの少女
    (25点)


    著者:深緑野分

    色鮮やかな花々の咲く、比類なく美しい庭園オーブラン。
    ある日、異様な風体の老婆に庭の女管理人が惨殺され、その妹も一ヶ月後に自ら命を絶つという痛ましい事件が起きる。
    殺人現場に居合わせた作家の“私”は、後日奇妙な縁から手に入れた管理人の妹の日記を繙くが、そこにはオーブランの恐るべき過去が綴られていた。
    ―かつて重度の病や障害を持つ少女がオーブランの館に集められたこと。
    彼女たちが完全に外界から隔絶されていたこと。
    謎めいた規則に縛られていたこと。
    そしてある日を境に、何者かによって次々と殺されていったこと。
    なぜオーブランは少女を集めたのか。
    彼女たちはどこに行ったのか?
    楽園崩壊に隠された驚愕の真相を描いて、第七回ミステリーズ!
    新人賞佳作に入選した表題作ほか、“少女”にまつわる謎を描く全五篇を収める。
    (「BOOK」データベースより)

    第28位第28位シャーロック・ホームズたちの冒険
    (25点)


    著者:田中啓文

    シャーロック・ホームズ&アルセーヌ・ルパン、ミステリ界が誇る両巨頭の新たなる冒険譚。
    赤穂浪士討ちいりのさなか吉良邸で起こった雪の密室殺人。
    あのアドルフ・ヒトラーがじつは大変なシャーロキアンで…。
    ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)が日本に来た本当の理由とは。
    著名人の名推理に酔いしれる、連作短編集。
    奇才・田中啓文が贈る、ミステリ五番勝負!
    (「BOOK」データベースより)

    第28位第28位水族館の殺人
    (25点)


    著者:青崎有吾

    夏休みも中盤に突入し、風ヶ丘高校新聞部の面々は、「風ヶ丘タイムズ」の取材で市内の穴場水族館に繰り出した。
    館内を館長の案内で取材していると、サメの巨大水槽の前で、驚愕のシーンを目撃。
    な、なんとサメが飼育員に喰いついている!
    駆けつけた神奈川県警の仙堂と袴田が関係者に事情聴取していくと、すべての容疑者に強固なアリバイが…。
    仙堂と袴田は、仕方なく柚乃へと連絡を取った。
    あのアニメオタクの駄目人間・裏染天馬を呼び出してもらうために。
    平成のエラリー・クイーンが贈る、長編本格推理。
    (「BOOK」データベースより)

    第28位第28位CUT
    (25点)


    著者:菅原和也

    キャバクラのボーイ・透は、キャバ嬢・エコの送迎中に、路上で首なし死体に遭遇してしまう。
    動揺する透に、エコは「死体の首を切断する主な理由」を淡々と講義し始めるのだった。
    透は過去に弟を亡くして以来、消極的な人生を送っていたが、エキセントリックなエコに引っ張られるように、事件の捜査に巻き込まれていく―。
    最後のページを読み終えた時、最悪の絶望が待っている。
    横溝賞史上最年少受賞者が放つ、二度読み必至、驚愕の本格ミステリ。
    (「BOOK」データベースより)

    第28位第28位はるひのの、はる
    (25点)


    著者:加納朋子

    ある日、僕の前に「はるひ」という女の子が現れる。
    「未来を変えるために、助けてほしい」と頼まれた僕は、それから度々彼女の不思議なお願いを聞くことになり…。
    時を越えて明かされる、温かな真実。
    切なくも優しい連作ミステリー。
    (「BOOK」データベースより)

    川瀬七緒、青崎有吾ら若手作家がランキングを賑わす!

    『法医昆虫学捜査官シリーズ』第2作品目である『シンクロニシティ』で、川瀬七緒が初のランクインを果たしました。
    第47回 メフィスト賞を受賞した周木律『眼球堂の殺人』が22位にランクイン。

    また、高田大介の『図書館の魔女』や深緑野分の『オーブランの少女』が処女作でランクイン。

    さらには青崎有吾の『水族館の殺人』や菅原和也の『CUT』が2作目でランクインするなど、21⇒30位は若手作家がランキングをに賑わせました。

    < 前年(2013年版) 翌年(2015年版) >

  • 第31位 ⇒ 第40位

    第33位第33位墓頭
    (24点)


    著者:真藤順丈

    1955年。頭に、双子の片割れの死体が埋まったこぶを持って生まれ、周りの人間を次々と死に追いやる宿命を背負った男―ボズ。
    異能の子供ばかりを集めた福祉施設「白鳥塾」に収容され育つが、そこで出会った少年少女―ヒョウゴ、シロウ、ユウジン、アンジュらによって、ボズの運命は大きく変わっていく―。
    70年代の香港九龍城、80年代のカンボジア内戦を経て、インド洋の孤島での大量殺戮事件にいたるまで―底なしの孤独と絶望をひきずって、戦後アジアの50年を生きた男の壮大な神話が、いま開幕する。
    (「BOOK」データベースより)

    第33位第33位海賊女王
    (24点)


    著者:皆川博子

    十六世紀。スコットランドの高地に牧童として生まれたアラン・ジョスリンは、十七歳で戦士集団に加わり、アイルランドに渡る。
    そこで出会ったのは、オマリーの氏族の猛々しくも魅力的な男たちと、赤い縮れ毛を短く切った、十歳の少女グローニャ。
    闘いと航海に明け暮れる、波瀾の日々の幕開けだった―。
    (「BOOK」データベースより)

    第35位第35位名探偵の証明
    (23点)


    著者:市川哲也

    かつて一世を風靡した名探偵が、現代のアイドル探偵とともに再起をかける。
    “老い"という人間の宿命を、2人の名探偵を通じて活写する、第23回鮎川哲也賞受賞作。
    (「Amazon.co.jp」より)

    第35位第35位スノーホワイト 名探偵三途川理と少女の鏡は千の目を持つ
    (23点)


    著者:森川智喜

    “魔法”と“探偵”が出逢うとき、完全犯罪の幕が上がる。
    「なんでも教えてくれる不思議な鏡」を使ってちいさな探偵事務所を営む女子中学生・襟音ママエ。
    自分の頭ではまったく推理をせず鏡の力に頼りっきりのママエだったが、とある事件がきっかけで、ずる賢い天才探偵・三途川理に命を狙われることになってしまい―!?
    奇想の新鋭が放つ、知恵と勇気の探偵小説。
    (「BOOK」データベースより)

    第35位第35位何者
    (23点)


    著者:朝井リョウ

    影を宿しながら光を探る就活大学生の切実な歩み。
    あなたの心をあぶり出す書下ろし長編小説。
    (「BOOK」データベースより)

    第38位第38位落英
    (22点)


    著者:黒川博行

    大阪府警薬物対策課の桐尾と上坂は覚醒剤密売捜査の最中、容疑者宅で想定外のブツを発見した。
    発射痕のある中国製のトカレフ―迷宮入りしている16年前の和歌山・南紀銀行副頭取射殺事件で使用された拳銃だった。
    ふたりは拳銃を調べる専従捜査を命じられ、射殺事件を担当していた和歌山県警の満井と手を組む。
    しかし、満井は悪徳刑事だった。
    桐尾と上坂は、事件当時に犯人と目されていた暴力団幹部に、発見した拳銃と同じものを売りつけるよう、満井に持ち掛けられる。
    金さえあれば、いつでもあの女を抱ける―。
    黒い欲望が、刑事を危険すぎる囮捜査に走らせる。
    (「BOOK」データベースより)

    第38位第38位沈黙の町で
    (22点)


    著者:奥田英朗

    中学二年生の名倉祐一が部室の屋上から転落し、死亡した。
    屋上には五人の足跡が残されていた。
    事故か?自殺か?それとも…。
    やがて祐一がいじめを受けていたことが明らかになり、同級生二人が逮捕、二人が補導される。
    閑静な地方都市で起きた一人の中学生の死をめぐり、静かな波紋がひろがっていく。
    被害者家族や加害者とされる少年とその親、学校、警察などさまざまな視点から描き出される傑作長篇サスペンス。
    (「BOOK」データベースより)

    第40位第40位
    (19点)


    著者:香納諒一

    認知症の老婆に潜む秘密とは、その哀しみとは何か?!
    現在と過去が複雑に絡み合う殺人事件は、やがて「愛」や「家族」や「幸せ」の姿を、二人の刑事たちに突きつけてゆく。
    (「BOOK」データベースより)

    第40位第40位拝啓 17歳の私
    (19点)


    著者:蓮見恭子

    空手部の選抜大会出場を応援する校内のポスターが何者かによって破られた。
    しかも掲載された主将・結成の写真を狙っての犯行だった。
    目撃者の証言では、犯人は結成本人だというのだ。
    その場に居たはずもなく、犯行に全く身に覚えが結成は、目撃証言の特徴からある人物が真犯人だと気がつくが―――。
    驚愕の連作短編、青春ミステリー。
    (「Amazon.co.jp」より)

    第40位第40位冬の旅
    (19点)


    著者:辻原登

    妻の失踪を皮切りに、緒方隆雄の人生は悪いほうへ悪いほうへと雪崩れる。
    失職、病、路上生活、強盗致死…。
    二〇〇八年六月八日午前九時。
    五年の刑期を終えて、緒方は滋賀刑務所を出所する。
    愛も希望も潰えた。
    残されたのは、凡てからの自由。
    たった一人、この世の果てへと歩き出す。
    衝撃のラストが待ち受ける―。
    魂を震わす、慟哭の物語。
    (「BOOK」データベースより)

    皆川博子、黒川博行らがランクイン。ベテラン作家・辻原登も登場。

    ベテラン作家の皆川博子が『海賊女王』で、黒川博行が『落英』でそれぞれランクイン。
    過去には更に上位にランクインしたことのある作家だけに、翌年以降の活躍にも期待です。

    同じくベテラン作家の辻原登は、第40位に『冬の旅』でランクイン。
    芥川賞や司馬遼太郎賞など、数々の文学賞を受賞した経歴の持ち主ですが、あまり一般的には認知されていないのが残念。
    ちなみに『冬の旅』は、第24回伊藤整文学賞を受賞しました。

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  • 第41位 以下

    第43位第43位暗黒女子
    (18点)


    著者:秋吉理香子

    ある女子高で、一番美しく一番カリスマ性のある女生徒が死んだ。
    その一週間後、親しかった六人が部室で語り出す、彼女の死の真相とは?
    (「BOOK」データベースより)

    第43位第43位血の轍
    (18点)


    著者:相場英雄

    元刑事が絞殺された。
    警視庁捜査一課の兎沢は、国家を揺るがす大事件の真相に元刑事が辿りついていたという糸口を掴むも邪魔が入る。
    立ちはだかったのは公安部の志水。
    兎沢に捜査のイロハを叩き込んだ所轄時代の先輩だった。
    事件の解決を泣ぐ刑事部と隠蔽を目論む公安部の争いが激化。
    組織の非情な論理が二人の絆を引き裂く…。
    胸打つ警察小説!
    (「BOOK」データベースより)

    第43位第43位バイリンガル
    (18点)


    著者:高林さわ

    アメリカの大学都市で30年前に起きた母娘誘拐事件―。
    複数の死亡者を出した凄惨な事件で生き残ったのは、当時3歳の少女・ニーナ。
    事件のあった町を避けるように日本に帰ってきた永島聡子は、ある日、一人息子の武頼が連れ帰ってきたニーナを名乗る女性に、事件の記憶をためらいながらも語りはじめる。
    解決したはずの事件の真相は、30年の時を経て衝撃の様相を呈し―。
    画期的な新暗号の誕生!
    知性を刺激する正統派本格ミステリー。
    島田荘司選第5回ばらのまち福山ミステリー文学新人賞受賞作。
    (「BOOK」データベースより)

    第43位第43位愛に乱暴
    (18点)


    著者:吉田修一

    これは私の、私たちの愛のはずだった―
    本当に騙したのは、妻か?夫か?
    やがて、読者も騙される狂乱の純愛。
    “家庭”にある闇奥。
    “独り”でいる孤絶。
    デビュー以来一貫して、「ひとが誰かと繋がること」を突き詰めてきた吉田修一が、かつてない強度で描く女の業火。
    (「BOOK」データベースより)

    第47位第47位ヤマの疾風
    (17点)


    著者:西村健

    昭和44年、筑豊。
    主要産業の炭鉱が衰退するなか、荒々しい気質だけは健在だった。
    いずれはこの地を支配すると目されるヤクザ組織「海衆商会」主催の賭場で現金強奪事件が発生。
    主犯のチンピラ・菱谷松次に対し、同会若頭・中場杜夫の厳しい追及の手が伸びる。
    運命の邂逅はやがて、筑豊ヤクザ抗争の根底を揺さぶる巨大な奔流へ―。
    激動の土地と時代を駆け抜けた男たちの苛烈な人生讃歌!
    (「BOOK」データベースより)

    第48位第48位犯罪ホロスコープII 三人の女神の問題
    (16点)


    著者:法月綸太郎

    十年前に解散した女性三人組アイドル・トライスター。
    彼女たちが所属していた事務所の元社長・折野が他殺死体で見つかった。
    犯人と目されたのは、元ファンクラブ会長の安田。
    安田は自身のブログに折野殺害をほのめかす声明文をアップした直後、服毒自殺していた。
    しかし捜査を進めるうち、安田の共犯者がトライスターのメンバー内にいたことがわかる。
    モッチ、メグ、アズミン、三人の女神のうち、いったい誰が犯人なのか―(表題作)。
    名探偵・法月綸太郎が六つの難事件に挑む本格ミステリ後編。
    (「BOOK」データベースより)

    第48位第48位月光蝶
    (16点)


    著者:月原渉

    米軍女性士官の死体が基地内で発見された。
    同時に基地の外で大量の血痕も見つかり、米海軍犯罪捜査局(NCIS)が捜査を開始する。
    だが被害者が基地を出入りした痕跡はゼロ。
    行き詰まる捜査、難攻不落の出入記録。
    犠牲者は、いかにして基地を出て、殺されて戻ってきたのか?
    全てのゲートと鉄壁の警備をすり抜けて、二つの死体が移動する!
    空前の着想、どんでん返しと皮肉な幕切れ。
    新鋭が放つ話題必至の本格ミステリー。
    (「BOOK」データベースより)

    第48位第48位残り全部バケーション
    (16点)


    著者:伊坂幸太郎

    人生、まだ、続いていくから。
    裏稼業コンビ「溝口」と「岡田」をめぐる全五章。
    (「BOOK」データベースより)

    第48位第48位雀蜂
    (16点)


    著者:貴志祐介

    11月下旬の八ヶ岳。
    山荘で目醒めた小説家の安斎が見たものは、次々と襲ってくるスズメバチの大群だった。
    昔ハチに刺された安斎は、もう一度刺されると命の保証はない。
    逃げようにも外は吹雪。
    通信機器も使えず、一緒にいた妻は忽然と姿を消していた。
    これは妻が自分を殺すために仕組んだ罠なのか。
    安斎とハチとの壮絶な死闘が始まった―。
    最後明らかになる驚愕の真実。
    ラスト25ページのどんでん返しは、まさに予測不能!
    (「BOOK」データベースより)

    伊坂幸太郎、貴志祐介ら豪華な面々。遅咲きの新人・高林さわが『バイリンガル』で初登場!

    第48位には、本年第1位を獲得した法月綸太郎が『犯罪ホロスコープII 三人の女神の問題』でランクイン。

    その他の作家に目を向けると、相場英雄、吉田修一、伊坂幸太郎に貴志祐介など、メンバーで言えばかなり豪華な布陣となっています。
    それだけに、この順位に甘んじているのは残念です。

    注目は第43位の高林さわ『バイリンガル』。
    第5回ばらのまち福山ミステリー文学新人賞を受賞するなど、処女作でのランクインとなりました。
    1945年生まれと遅咲きの新人ということになりますが、70代や80代になっても活躍されている作家の方もたくさんいらっしゃいますので、これからも存分に実力を発揮して頂きたいと思います。

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