『このミステリーがすごい!』非公式サイト 【このミスまとめ】

このミステリーがすごい!2017年版『KONOMYS』 2017 Edition

このミステリーがすごい!2017年版

このミステリーがすごい!2017年版 国内編ランキング(1位⇒48位)を、あらすじや得点などの情報と併せて掲載しています。
奥付表記で2015年11月~2016年10月に発行されたミステリー作品が対象です。
アンケート回答者(国内73名)が選出した作品について、以下の配点により集計しています。
点数が20点に満たない作品はランキング対象外となります。
【1位】10点 / 【2位】9点 / 【3位】8点 / 【4位】7点 /【5位】6点 / 【6位】5点

< 前年(2016年版) 翌年(2018年版) >

  • 第1位 ⇒ 第10位

    第1位第1位涙香迷宮
    (129点)


    著者:竹本健治

    明治の傑物・黒岩涙香が残した最高難度の暗号に挑むのはIQ208の天才囲碁棋士・牧場智久!
    いろは四十八文字を一度ずつ、すべて使って作る日本語の技巧と遊戯性を極めた「いろは歌」四十八首が挑戦状。
    (「BOOK」データベースより)

    第2位第2位静かな炎天
    (126点)


    著者:若竹七海

    ひき逃げで息子に重傷を負わせた男の素行調査。
    疎遠になっている従妹の消息。依頼が順調に解決する真夏の日。
    晶はある疑問を抱く(「静かな炎天」)。
    イブのイベントの目玉である初版サイン本を入手するため、翻弄される晶の過酷な一日(「聖夜プラス1」)。
    タフで不運な女探偵・葉村晶の魅力満載の短編集。
    (「BOOK」データベースより)

    第3位第3位真実の10メートル手前
    (122点)


    著者:米澤穂信

    高校生の心中事件。
    二人が死んだ場所の名をとって、それは恋累心中と呼ばれた。
    週刊深層編集部の都留は、フリージャーナリストの太刀洗と合流して取材を開始するが、徐々に事件の有り様に違和感を覚え始める…。
    太刀洗はなにを考えているのか?滑稽な悲劇、あるいはグロテスクな妄執−己の身に痛みを引き受けながら、それらを直視するジャーナリスト、太刀洗万智の活動記録。
    日本推理作家協会賞受賞後第一作「名を刻む死」、本書のために書き下ろされた「綱渡りの成功例」など。
    優れた技倆を示す粒揃いの六編。
    (「BOOK」データベースより)

    第4位第4位半席
    (116点)


    著者:青山文平

    御家人から旗本に身上がるべく、目の前の仕事に励む若き徒目付の片岡直人。
    だが上役から振られたのは、腑に落ちぬ事件にひそむ「真の動機」を探り当てる御用だった。
    職務に精勤していた老侍が、なぜ刃傷沙汰を起こしたのか。
    歴とした家筋の侍が堪えきれなかった積年の思いとは…。
    折れた心の真相を直人が見抜くとき、男たちの「人生始末」が鮮明に照らし出される。
    正統派時代小説の名品連作。
    (「BOOK」データベースより)

    第5位第5位許されようとは思いません
    (88点)


    著者:芦沢央

    かつて祖母が暮らしていた村を訪ねた「私」。
    祖母は、同居していた曾祖父を惨殺して村から追放されたのだ。
    彼女は何故、余命わずかだったはずの曾祖父を殺さねばならなかったのか…究極の選択を迫られた女たちの悲劇を、端正な筆致と鮮やかなレトリックで描き出す、ミステリ短篇集の新たなるマスターピース!
    磨き抜かれたプロットが、日常に潜む狂気をあぶりだす全5篇。
    (「BOOK」データベースより)

    第6位第6位リボルバー・リリー
    (85点)


    著者:長浦京

    小曽根百合。かつて「最も排除べき日本人」と呼ばれた美しき諜報員。
    消えた陸軍資金の鍵を握る少年・細見慎太との出会いが、彼女を戦場へと還らせる―。
    関東大震災後の東京を生き抜く先に、安息の地は待っているのか。
    VS.帝国陸軍1000人、たった二人の六日間戦争。
    小説現代長編新人賞から4年待望の受賞第一作!
    ノンストップ・アクション巨編!!
    (「BOOK」データベースより)

    第7位第7位罪の声
    (82点)


    著者:塩田武士

    京都でテーラーを営む曽根俊也は、ある日父の遺品の中からカセットテープと黒革のノートを見つける。
    ノートには英文に混じって製菓メーカーの「ギンガ」と「萬堂」の文字。
    テープを再生すると、自分の幼いころの声が聞こえてくる。
    それは、31年前に発生して未解決のままの「ギン萬事件」で恐喝に使われた録音テープの音声とまったく同じものだった―。
    (「BOOK」データベースより)

    第8位第8位おやすみ人面瘡
    (81点)


    著者:白井智之

    全身に“脳瘤”と呼ばれる“顔”が発症する奇病“人瘤病”が蔓延した日本。
    人瘤病患者は「間引かれる人」を意味する「人間」という蔑称で呼ばれ、その処遇は日本全土で大きな問題となっていた。
    そんな中、かつて人瘤病の感染爆発が起きた海晴市で、殺人事件が起きる。
    墓地の管理施設で人瘤病患者の顔が潰され、地下室では少女が全身を殴打され殺されていたのだ。
    容疑者は4人の中学生。
    さらに、事件の真相を見抜いた男は、逆上した容疑者のひとりに突き飛ばされ、机の角で頭を打って死亡してしまった…かと思いきや、死んだはずの男の身体に発症した、いくつもの“顔”が喋り始めー。
    同じ手がかりから組み上げられる幾通りもの推理の先に、予想を超える真相が待つ。
    唯一無二の本格推理。
    (「BOOK」データベースより)

    第9位第9位希望荘
    (78点)


    著者:宮部みゆき

    家族と仕事を失った杉村三郎は、東京都北区に私立探偵事務所を開業する。
    ある日、亡き父・武藤寛二が生前に残した「昔、人を殺した」という告白の真偽を調査してほしいという依頼が舞い込む。
    依頼人の相沢幸司によれば、父は母の不倫による離婚後、息子と再会するまで30年の空白があった。
    果たして、武藤は人殺しだったのか。
    35年前の殺人事件の関係者を調べていくと、昨年発生した女性殺害事件を解決するカギが隠されていた!?(表題作「希望荘」)。
    「聖域」「希望荘」「砂男」「二重身」…私立探偵・杉村三郎が4つの難事件に挑む!!
    (「BOOK」データベースより)

    第10位第10位ジェリーフィッシュは凍らない
    (74点)


    著者:市川憂人

    特殊技術で開発され、航空機の歴史を変えた小型飛行船“ジェリーフィッシュ”。
    その発明者であるファイファー教授を中心とした技術開発メンバー六人は、新型ジェリーフィッシュの長距離航行性能の最終確認試験に臨んでいた。
    ところが航行試験中に、閉鎖状況の艇内でメンバーの一人が死体となって発見される。
    さらに、自動航行システムが暴走し、彼らは試験機ごと雪山に閉じ込められてしまう。
    脱出する術もない中、次々と犠牲者が…。
    二十一世紀の『そして誰もいなくなった』登場!選考委員絶賛、精緻に描かれた本格ミステリ。
    (「BOOK」データベースより)

    20余年ぶりのランクインが何とトップ選出!『匣の中の失楽』の竹本健治が帰ってきた!

    米澤穂信の3年連続『このミス』トップを阻んだのは、何とあの竹本健治でした。
    かつて『匣の中の失楽』でデビューし、1992年版にて『ウロボロスの偽書』にて第10位にランクインして以来の選出に、驚いた方も多いでしょう。
    ただ、実力には疑う余地はありません。
    結果的に本年は第1位から第3位までは僅差も僅差。
    わずか7点差の中に3作品がひしめき合い、どの作品がトップでもおかしくありませんでした。

    第2位は若竹七海の『静かな炎天』。
    2015年版では『さよならの手口』で第4位と、ミステリ作家としては評価されながらも一般への知名度はあまり高くなかった彼女も、さらなる注目を集めるでしょう。

    第3位はもはや「Mr.このミス」と言っても過言ではないでしょう、米澤穂信の『真実の10メートル手前』。
    惜しくもトップは逃しましたが、第3位は素晴らしい。

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  • 第11位 ⇒ 第20位

    第11位第11位聖女の毒杯
    (67点)


    著者:井上真偽

    聖女伝説が伝わる地方で結婚式中に発生した、毒殺事件。
    それは、同じ盃を回し飲みした八人のうち三人(+犬)だけが殺害されるという不可解なものだった。
    参列した中国人美女のフーリンと、才気煥発な少年探偵・八ツ星は事件の捜査に乗り出す。
    数多の推理と論理的否定の果て、突然、真犯人の名乗りが!?青髪の探偵・上苙は、進化した「奇蹟の実在」を証明できるのか?
    (「BOOK」データベースより)

    第12位第12位挑戦者たち
    (65点)


    著者:法月綸太郎

    J・Jの奇妙な挑戦/二代目フゴゥ刑事/皇帝の新しい服/ヒルベルト・ホテルの殺人…。
    パロディありクイズあり迷路あり。
    レーモン・クノーに触発されて、古今東西の名作エッセンスに彩られたミステリ万華鏡。
    (「BOOK」データベースより)

    第13位第13位望み
    (62点)


    著者:雫井脩介

    東京のベッドタウンに住み、建築デザインの仕事をしている石川一登と校正者の妻・貴代美。
    二人は、高一の息子・規士と中三の娘・雅と共に、家族四人平和に暮らしていた。
    規士が高校生になって初めての夏休み。
    友人も増え、無断外泊も度々するようになったが、二人は特別な注意を払っていなかった。
    そんな夏休みが明けた9月のある週末。
    規士が2日経っても家に帰ってこず、連絡する途絶えてしまった。
    心配していた矢先、息子の友人が複数人に殺害されたニュースを見て、二人は胸騒ぎを覚える。
    行方不明は三人。
    そのうち犯人だと見られる逃走中の少年は二人。
    息子は犯人なのか、それとも…。
    息子の無実を望む一登と、犯人であっても生きていて欲しいと望む貴代美。
    揺れ動く父と母の思い―。
    (「BOOK」データベースより)

    第14位第14位パイルドライバー
    (58点)


    著者:長崎尚志

    神奈川県の閑静な住宅街で起きた一家惨殺事件。
    奇しくも、15年前に同様の未解決事件があり、その時と同じく遺体にはピエロの化粧が施されていた。
    これは模倣犯によるものなのか?
    退職を考えている刑事・中戸川俊介が現場に向かうと、そこに長身痩躯の初老の男が現れた。
    彼ー久井重吾は現役時代に“パイルドライバー”の異名をとった元刑事で、15年前の事件を捜査していた。
    アドバイザーとなった久井と共に俊介は捜査を開始。
    だが直後、犯人と名乗り出た男が殺害されてしまった…。
    次々と浮かび上がる謎また謎。予想を超えるラスト!
    (「BOOK」データベースより)

    第15位第15位誰も僕を裁けない
    (47点)


    著者:早坂吝

    「援交探偵」上木らいちの元に、名門企業の社長から「メイドとして雇いたい」という手紙が届く。
    東京都にある異形の館には、社長夫妻と子供らがいたが、連続殺人が発生!
    一方、埼玉県に住む高三の戸田公平は、資産家令嬢・埼と出会い、互いに惹かれていく。
    そして埼の家に深夜招かれた戸田は、ある理由から逮捕されてしまう。
    法とは?正義とは?驚愕の真相まで一気読み!
    「奇才」の新作は、エロミスと社会派を融合させた前代未聞の渾身作!!
    (「BOOK」データベースより)

    第16位第16位虹を待つ彼女
    (46点)


    著者:逸木裕

    二〇二〇年、人工知能と恋愛ができる人気アプリに携わる有能な研究者の工藤は、優秀さゆえに予想できてしまう自らの限界に虚しさを覚えていた。
    そんな折、死者を人工知能化するプロジェクトに参加する。
    試作品のモデルに選ばれたのは、カルト的な人気を持つ美貌のゲームクリエイター、水科晴。
    彼女は六年前、自作した“ゾンビを撃ち殺す”オンラインゲームとドローンを連携させて渋谷を混乱に陥れ、最後には自らを標的にして自殺を遂げていた。
    晴について調べるうち、彼女の人格に共鳴し、次第に惹かれていく工藤。
    やがて彼女に“雨”と呼ばれる恋人がいたことを突き止めるが、何者からか「調査を止めなければ殺す」という脅迫を受ける。
    晴の遺した未発表のゲームの中に彼女へと迫るヒントを見つけ、人工知能は完成に近づいていくがー。
    (「BOOK」データベースより)

    第16位第16位十二人の死にたい子どもたち
    (46点)


    著者:冲方丁

    廃業した病院にやってくる、十二人の子どもたち。
    建物に入り、金庫を開けると、中には1から12までの数字が並べられている。
    この場へ集う十二人は、一人ずつこの数字を手にする決まりだった。
    初対面同士の子どもたちの目的は、みんなで安楽死をすること。
    病院の一室で、すぐにそれは実行されるはずだった。
    しかし、十二人が集まった部屋のベッドにはすでに一人の少年が横たわっていた。
    彼は一体何者なのか、誰かが彼を殺したのではないか。
    このまま計画を実行してもいいのか。
    この集いの原則「全員一致」にのっとり、十二人の子どもたちは多数決を取ろうとする。
    俊英・冲方丁がデビュー20年目にしてはじめて書く、現代長編ミステリー!
    性格も価値観も環境も違う十二人がぶつけ合う、それぞれの死にたい理由。
    彼らが出す結論はー。
    (「BOOK」データベースより)

    第16位第16位彼女がエスパーだったころ
    (46点)


    著者:宮内悠介

    百匹目の猿、エスパー、オーギトミー、代替医療…人類の叡智=科学では捉えきれない「超常現象」を通して、人間は「再発見」されるー。
    202X年の世界的人気作家、最新作!
    (「BOOK」データベースより)

    第19位第19位ガラパゴス
    (44点)


    著者:相場英雄

    ハイブリッドカーは、本当にエコカーなのか?
    日本の家電メーカーは、なぜ凋落したのか?
    メモ魔の窓際刑事、再臨場!
    警察小説史上、最も最酷で哀しい殺人動機。
    ガラパゴス化した日本社会の矛盾を暴露する、危険極まりないミステリー。
    (「BOOK」データベースより)

    第20位第20位図書館の殺人
    (42点)


    著者:青崎有吾

    期末試験中のどこか落ち着かない、ざわついた雰囲気の風ヶ丘高校。
    試験勉強をしようと学校最寄りの図書館に向かった袴田柚乃は、殺人事件捜査のアドバイザーとして、警察と一緒にいる裏染天馬と出会う。
    男子大学生が閉館後の図書館内で殺害された事件らしいけど、試験中にこんなことをしていていいの?
    山田風太郎の『人間臨終図巻』で撲殺された被害者は、なんとなんと、二つの奇妙なダイイングメッセージを残していた…。
    “若き平成のエラリー・クイーン”が満を持して贈る、書き下ろし長編ミステリ。
    (「BOOK」データベースより)

    第20位第20位猫には推理がよく似合う
    (42点)


    著者:深木章子

    とある弁護士事務所に勤める花織は、先生に寄せられる依頼を盗み聞きしては、“おしゃべりする猫”のスコティと噂話に花を咲かせていた。
    ある日、愛らしく気高くちょっと生意気なスコティが、推理合戦を仕掛けてくる。
    「もしいま先生が殺されて、金庫の中身が盗まれたら、犯人は誰だと思う?」。
    金庫に入っているのは、5カラットのダイヤ、資産家の遺言書、失踪人の詫び状、12通の不渡り手形。
    怪しい依頼人たちを容疑者に、あれこれと妄想を膨らますふたり(1人と1匹)だったが、なぜか事件が本当に起きてしまいー。
    現実の事件と、謎解きに興じる“しゃべる猫”の真実は?ミステリ界注目の気鋭による、猫愛あふれる本格推理。
    (「BOOK」データベースより)

    本年も若き新鋭作家が躍進!井上真偽、早坂吝、青崎有吾らが新たな時代を築いていくか。

    昨年度に『その可能性は既に考えた』で第14位にランクインした井上真偽が惜しくも第11位でトップ10入りならず。
    そして、『上木らいちシリーズ』でファンを獲得しつつある早坂吝、「平成のクイーン」との呼び声も高い青崎有吾も続きました。

    また、第16位にランクインしたのが逸木裕『虹を待つ彼女』。
    本作品で第36回横溝正史ミステリ大賞を受賞し、華々しい作家人生をスタートさせています。

    それぞれデビューして間もないにも関わらず、トップ10とはいかないまでもそこに肉薄するほどの評価を得ており、かつて島田荘司が見出した「新本格派」のようにミステリ界を牽引する存在になるかもしれません。

    2003年版以来に『パイルドライバー』で選出された長崎尚志。
    本業は主に漫画関係の編集・プロデュースながら品質の高いミステリも描ける多才の持ち主です。

    < 前年(2016年版) 翌年(2018年版) >

  • 第21位 ⇒ 第30位

    第22位第22位松谷警部と向島の血
    (41点)


    著者:平石貴樹

    必ず解決して、警部のご退職に間に合わせますーとは言ったものの、白石巡査部長は真相解明の糸口を掴めず焦っていた。
    犠牲者は力士ばかり、現場の共通項から同一犯と思われるが、アリバイと動機を考え合わせても有力な容疑者は浮かんでこない。
    迫る松谷警部定年の日。
    現場百遍の教えに従って調べ直す白石が見出した手掛かりとは…。
    フーダニットの極限に挑むシリーズ第四作。
    (「BOOK」データベースより)

    第23位第23位分かれ道ノストラダムス
    (37点)


    著者:深緑野分

    高校生のあさぎは、2年前に急逝した友人の基が遺した日記を譲り受ける。
    ある記述をきっかけに、彼が死なずに済んだ可能性を探ることにしたあさぎ。
    基の死は、ずっと心のしこりとなっていたのだ。
    クラスの男子・八女とともに、基の死の直前の行動を再現してみるが、そんなふたりを追う影があった…。
    一方、町では終末思想に影響された新興宗教団体の信者が、立て続けに謎の死を遂げるなど、不穏な動きを見せる。
    教団とあさぎたちの目的は、しだいに思いも寄らぬ形で交わってゆく。
    特別な意味をもつ夏、高校生のふたりが呑みこまれてゆく歪な世界。
    そこで、彼らは「分岐点」に立たされることにー。
    (「BOOK」データベースより)

    第24位第24位アンデッドガール・マーダーファルス1
    (36点)


    著者:青崎有吾

    吸血鬼に人造人間、怪盗・人狼・切り裂き魔、そして名探偵。
    異形が蠢く十九世紀末のヨーロッパで、人間親和派の吸血鬼が、銀の杭に貫かれ惨殺された…!?
    解決のために呼ばれたのは、人が忌避する“怪物事件”専門の探偵・輪堂鴉夜と、奇妙な鳥篭を持つ男・真打津軽。
    彼らは残された手がかりや怪物故の特性から、推理を導き出す。
    謎に満ちた悪夢のような笑劇…ここに開幕!
    (「BOOK」データベースより)

    第25位第25位遠い唇
    (34点)


    著者:北村薫

    コーヒーの香りとともに蘇る、学生時代の思い出とほろ苦い暗号。
    いまは亡き夫が、俳句と和菓子に隠した想い。
    同棲中の彼氏の、“いつも通り”ではない行動。
    ーミステリの巨人が贈る、極上の“謎解き”7篇。
    (「BOOK」データベースより)

    第26位第26位屋上の道化たち
    (33点)


    著者:島田荘司

    自殺するはずのない男女が、必ず飛びおりて死に至る―。
    行ってはいけない屋上とは?
    強烈な謎と鮮烈な解決!
    これぞ本格ミステリー!
    御手洗潔シリーズ50作目!
    最新書き下ろし長編。
    (「BOOK」データベースより)

    第27位第27位クララ殺し
    (31点)


    著者:小林泰三

    大学院生・井森建は、ここ最近妙な夢をよく見ていた。
    自分がビルという名前の蜥蜴で、アリスという少女や異様な生き物が存在する不思議の国に棲んでいるというものだ。
    だがある夜、ビルは不思議の国ではない緑豊かな山中で、車椅子の美少女クララと“お爺さん”なる男と出会った。
    夢の中で「向こうでも会おう」と告げられた通り、翌朝井森は大学の校門前で“くらら”と出会う。
    彼女は、何者かに命を狙われていると助けを求めてきたのだが…。
    夢の“クララ”と現実の“くらら”を巡る、冷酷な殺人ゲーム。
    (「BOOK」データベースより)

    第27位第27位去就 隠蔽捜査6
    (31点)


    著者:今野敏

    大森署管内で女性の連れ去り事件、さらに殺人が勃発。
    ストーカーによる犯行が濃厚になる中、捜査の過程で署長・竜崎は新任の上役と対立する。
    家庭でも娘にストーカー騒動が発生。
    予想不能の事態が公私に続発して…不穏な緊張感漂う最新長篇!
    (「BOOK」データベースより)

    第29位第29位わたしの隣の王国
    (30点)


    著者:七河迦南

    高校を卒業したばかりの空手少女、杏那と研修医の優。
    人気テーマパーク“ハッピーファンタジア”のデートでふたりの距離は縮まるはずだった。
    “それ”が起こらなければー突然、別々の世界に引き裂かれた二人。
    魔王からもうひとつの世界を守るため、ヒーロー“ハッピー・パピー”の命を受けて旅立つ杏那。
    現実のパークで密室殺人の謎を解き、杏那を見つけ出そうとする優。
    それぞれの戦いが今始まるー。
    現実と夢の国、二つの密室の犯人消失、パズルと魔法、消去法とねじれた論理。
    天文学的数字とただ一つの答え。
    ミステリー・ラバーズに捧ぐ、これは、夢の国からの挑戦状。
    (「BOOK」データベースより)

    第29位第29位金田一耕助、パノラマ島へ行く
    (30点)


    著者:芦辺拓

    志摩半島の近くに浮かぶ小島・パノラマ島。
    菰田家の当主である源三郎が造り上げた巨大な楽園は今や廃墟となっていた。
    建設会社社長の風間は、この地を一大ワンダーランドとする計画のもとに、旧友の金田一耕助を連れて島に渡った。
    翌朝、身元不明の殺人死体が発見される。
    唯一の手がかりは、帽子に刺繍された「…I KOGORO」の金文字。
    果たして殺されたのは、明智小五郎なのかー!?
    二大名探偵による、夢の競演!
    大好評パスティーシュ・シリーズ。
    (「BOOK」データベースより)

    第29位第29位雨の日も神様と相撲を
    (30点)


    著者:城平京

    「頼みがある。相撲を教えてくれないか?」神様がそう言った。
    子供の頃から相撲漬けの生活を送ってきた僕が転校したド田舎。
    そこは何と、相撲好きのカエルの神様が崇められている村だった!
    村を治める一族の娘・真夏と、喋るカエルに出会った僕は、知恵と知識を見込まれ、外来種のカエルとの相撲勝負を手助けすることに。
    同時に、隣村で死体が発見され、もつれ合った事件は思わぬ方向へ!?
    (「BOOK」データベースより)

    表紙は実写よりイラスト!?ライト系ミステリの台頭が目立った。

    第20位を下回ったとはいえ、まだまだ傑作は揃っています。
    2016年版で第2位にランクインした深緑野分が本年は第23位に。
    2016年版にて第2位に選出されたのは、決してフロックではないことを証明してみせました。

    そして2015年に創刊された「講談社タイガ」からも、第29位に城平京『雨の日も神様と相撲を』が選出。
    ミステリ・SFが中心に刊行されてるレーベルですが、今後も賞レースに絡むこと間違いありません。

    余談ですが、最近の表紙がイラストの作品が増えてきている気がします。
    ことこの第21位⇒第30位のランキングに至っては、ほぼ全てがそれに当てはまります。
    ライト系のミステリが席巻する時代になるでしょうか。

    < 前年(2016年版) 翌年(2018年版) >

  • 第31位 ⇒ 第40位

    第32位第32位亡者たちの切り札
    (29点)


    著者:藤田宜永

    バブル崩壊で巨額の借金を背負い自動車修理工場で働く氏家豊は、67年型マスタングで東京を流していた夜、何者かに拉致された旧友五十嵐の娘香織を救う。
    数日後、自らも凶漢に襲われた氏家が事情を糺すと、五十嵐は勤務先の銀行で不正融資を強いられたと告げ、姿を消した。
    赤坂の料亭女将でマスタングの持ち主、澄子にまで不審な影が近づいたことで、氏家は事態の背後を洗い始める。
    直後、借金を肩代わりしてくれた恩人富沢が殺され、さらに富沢と五十嵐の接点が浮上。
    その上、なぜか銀行不正に関わる口座が氏家の亡父名義で作られていたー。
    宴が残した闇の中を、事件の真相を追う氏家がノンストップで疾走する!
    (「BOOK」データベースより)

    第33位第33位慈雨
    (28点)


    著者:柚月裕子

    警察官を定年退職した神場智則は、妻の香代子とお遍路の旅に出た。
    42年の警察官人生を振り返る旅の途中で、神場は幼女殺害事件の発生を知り、動揺する。
    16年前、自らも捜査に加わり、犯人逮捕に至った事件に酷似していたのだ。
    神場の心に深い傷と悔恨を残した、あの事件にー。
    元警察官が真実を追う、慟哭のミステリー。
    (「BOOK」データベースより)

    第34位第34位Dの殺人事件、まことに恐ろしきは
    (26点)


    著者:歌野晶午

    トリックと幻想は紙一重。
    ミステリの鬼才×乱歩、驚愕のミステリ短編集!歌野晶午×江戸川乱歩ーー
    貴方を「非日常の興奮」に導く、超ミステリが誕生!『葉桜の季節に君を想うということ』の異才が、刺激的なサプライズと最新テクノロジーで現代に蘇らせる乱歩ミステリ集!
    カメラマンの「私」が渋谷の道玄坂で出会い、交流するようになったのは、賢いが生意気な少年・聖也。その日も私は道玄坂のダイニングバーで聖也と話していたが、向いの薬局の様子がおかしい。
    駆けつけた私たちが発見したのは、カーペットの上に倒れた、上半身裸の女性だった。その後、私と聖也は事件を探り始める。
    しかし、私はあることに気がついてしまい、元の世界には戻れなくなっていたーー(表題作)。 「人間椅子」「押絵と旅する男」「D坂の殺人事件」「お勢登場」「赤い部屋」「陰獣」「人でなしの恋」「二銭銅貨」……サプライズ・ミステリの名手が、新たな魅力を吹き込む!
    (「Amazon.co.jp」より)

    第34位第34位倒叙の四季
    (26点)


    著者:深水黎一郎

    懲戒免職処分になった元警視庁の敏腕刑事が作成した“完全犯罪完全指南”という裏ファイルを入手し、完全犯罪を目論む4人の殺人者。
    「春は縊殺」「夏は溺殺」「秋は刺殺」「冬は氷密室で中毒殺」。
    心証は真っ黒でも物証さえ掴ませなければ逃げ切れる、と考えた犯人たちの練りに練った偽装工作を警視庁捜査一課の海埜刑事はどう切り崩すのか?
    一体彼らはどんなミスをしたのか。
    (「BOOK」データベースより)

    第34位第34位横溝正史探偵小説選〈5〉
    (26点)


    著者:横溝正史

    幻の絵物語「探偵小僧」を松野一夫の絵と共に完全復刻!
    雑誌連載版「不死蝶」から、異色のナイチンゲール伝まで。
    ファン垂涎、巨匠の拾遺集・第5弾!!
    (「BOOK」データベースより)

    第37位第37位サブマリン
    (25点)


    著者:伊坂幸太郎

    『チルドレン』から、12年。
    家裁調査官・陣内と武藤が出会う、新たな「少年」たちと、罪と罰の物語。
    (「BOOK」データベースより)

    第37位第37位夜の淵をひと廻り
    (25点)


    著者:真藤順丈

    職務質問と巡回連絡が三度の飯より大好きで、管轄内で知らないことがあるのが許せない、良く言えば“街の生き字引”、率直に言えば“全住民へのストーカー”。
    ある街のある交番で住民を見守るシド巡査のもとには、奇妙な事件が呼び寄せられる。
    魔のバトンが渡されたかのように連鎖する通り魔事件、過剰すぎる世帯数が入居したロッジ、十数年にわたって未解決のご当地シリアルキラー。
    市井の片隅には、怪物の巣食う奈落がひそかに口を開けているー。
    4冠受賞の鬼才が放つ驚愕のサイコ・ミステリ!
    (「BOOK」データベースより)

    第39位第39位新任巡査
    (24点)


    著者:古野まほろ

    平凡だけど心優しい、キラキラネームの上原ライト。
    首席の女警でいつも能面、歩くパソコンこと内田アキラ。
    警察学校で大きな差のついた新任巡査ふたりは、ターミナル駅の東と西で、人生初の交番勤務を始めるー朝から次の朝まで、24時間の泊まり勤務。
    ライトは生き残ることができるのか。
    アキラはやっぱり優秀なのか。
    ふたりを襲う、あまりにも過酷な試練と陰謀とは?
    (「BOOK」データベースより)

    第39位第39位明日の食卓
    (24点)


    著者:椰月美智子

    同じ名前の男の子を育てる3人の母親たち。
    愛する我が子に手を上げたのは誰かー。
    どこにでもある家庭の光と闇を描いた、衝撃の物語。
    (「BOOK」データベースより)

    人気作家が選出される中、柚月裕子や椰月美智子らの活躍が光る!

    2016年版にて第3位にランクインした柚月裕子が、『慈雨』で第33位にランクイン。
    『このミステリーがすごい!』大賞からデビューした彼女も、このまま人気作家の仲間入りを果たすでしょうか。

    人気作家である歌野晶午、伊坂幸太郎らも順当に選出されましたが、もっと評価される作品を創り出せる作家だけに、今後の活躍にも期待大です。

    驚くべきは第39位にランクインした椰月美智子の『明日の食卓』。
    椰月美智子は講談社児童文学新人賞から作家デビューするなど、ミステリのイメージはありませんでした。
    本作では、子どもの虐待をテーマとした物語を綴っており、新たな才能を感じさせました。

    < 前年(2016年版) 翌年(2018年版) >

  • 第41位 以下

    第41位第41位クロコダイル路地 I・II
    (23点)


    著者:皆川博子

    1789年7月14日、民衆がバスティーユ監獄を襲撃。
    パリで起きた争乱は、瞬く間にフランス全土へ広がった。
    帯剣貴族の嫡男フランソワとその従者ピエール、大ブルジョアのテンプル家嫡男ローラン、港湾労働と日雇いで食いつなぐ平民のジャン=マリと妹コレット。
    “革命”によって変転していくそれぞれの運命とは。
    小説の女王が描く壮大な叙事詩的物語と、仕組まれた巧妙な仕掛け。
    革命期の貿易都市ナントから始まるフランス篇。
    (「BOOK」データベースより)

    第41位第41位籠の鸚鵡
    (23点)


    著者:辻原登

    ヤクザ、ホステス、不動産業者、町の出納室長。
    欲望と思惑は複雑に絡み合い、互いを取り返しのつかない地点へと追い詰める。
    情事と裏切り、そして二つの巧妙な殺人の後、彼らの目に映った世界とは?
    八〇年代半ば、バブル期の和歌山を舞台に、怒涛のスリルと静謐な思索が交錯するー。
    著者の新たな到達点を示す傑作長篇。
    迫真のクライム・ノヴェル。
    (「BOOK」データベースより)

    第43位第43位ブロッケンの悪魔
    (22点)


    著者:樋口明雄

    南アルプス北岳山荘を武装集団が制圧。
    それは国家を巻き込んだ恐るべきテロ事件の幕開けだった…。
    超大型台風が到来、警察も自衛隊も接近できない陸の孤島と化した山。
    しかし、そこには“奴ら”がいた!
    (「BOOK」データベースより)

    第43位第43位蜃気楼の犬
    (22点)


    著者:呉勝浩

    江戸川乱歩賞作家による五つの警察連作小説。
    県警本部捜査一課の番場は、二回りも年の離れた身重の妻コヨリを愛し、日々捜査を続けるベテラン刑事。
    周囲の人間は賞賛と若干の揶揄を込めて彼のことをこう呼ぶー現場の番場。
    ルーキー刑事の船越とともに難事件の捜査に取り組む中で、番場は自らの「正義」を見失っていくー。
    (「BOOK」データベースより)

    第43位第43位香住春吾探偵小説選〈1〉
    (22点)


    著者:香住春吾

    メイ探偵・片目珍作君、乗り出す!関西探偵作家クラブの重鎮にしてユーモア・ミステリの系譜を埋める作家の初作品集!
    (「BOOK」データベースより)

    第46位第46位ガンルージュ
    (21点)


    著者:月村了衛

    韓国の大物工作員キル・ホグン率いる最精鋭特殊部隊「消防士」が日本で韓国要人の拉致作戦を実行した。
    事件に巻き込まれ、人質となってしまった中学1年生の祐太朗。
    日本政府と警察は事件の隠蔽を決定した。
    祐太朗の母親で、かつて最愛の夫をキルに殺された元公安の秋来律子は、ワケあり担任教師の渋矢美晴とバディを組み、息子の救出に挑む。
    因縁の関係にある律子とキルの死闘の行方は、そして絶体絶命の母子の運命はー。
    (「BOOK」データベースより)

    第46位第46位人ノ町
    (21点)


    著者:詠坂雄二

    ここにはかつて「世界」があった。
    各地に点在する遺された町ー風ノ町、犬ノ町、日ノ町etcーは、それぞれ独自の意匠を持ち、かろうじて生き永らえてきた。
    ここに、一人の旅人がある。彼女は旅先で、己の意志とは無関係に、様々な不思議に巻き込まれてゆく。
    ここでは一体、何が起こっているのか?
    (「BOOK」データベースより)

    第48位第48位モナドの領域
    (20点)


    著者:筒井康隆

    河川敷で発見された片腕、美貌の警部、不穏なベーカリー、奇矯な行動を繰り返す老教授ー
    平凡な日常が突如かき乱された街に“GOD”は降臨し、すべてを解き明かしていく…。
    (「BOOK」データベースより)

    筒井康隆が久々の選出!スマッシュヒットを連発する皆川博子や月村了衛らも。

    筒井康隆が1993年版で『パプリカ』で選出されて以来、ギリギリながら第48位で選出されました。
    ちなみに、前回も第38位とギリギリ。
    しかし、筒井康隆と言えばSFであり、広義のミステリでは一括りにはできない活躍ぶりは周知の事実。

    作品を発表する度にヒット、そして『このミス』に選出される皆川博子や月村了衛。
    かつてはトップ10にも名を連ねたことのある作家だけに、来年以降にも素晴らしい作品を生み出されることでしょう。

    < 前年(2016年版) 翌年(2018年版) >

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